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印刷のラクスルがテレビCM事業も好調。同じビジネスモデルを活かしてさらなる成長へ=シバタナオキ

今回は印刷事業で成長してきたラクスルをピックアップ。その中でも特に、TV CMサービスが伸びている理由について分析していきたいと思います。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

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中小企業向けのテレビCMを低コストで販売するビジネスモデル

Q. ラクスルのTV CMサービスが伸びる3つの理由とは?

A. 以下の3つが成功要因ではないかと考えます。
・小ロット・低コスト化
・既存顧客へのアップセルが実現できている
・リーズナブルなテイククレート

今日の記事ではラクスルを取り上げて、その中でも特に、TV CMサービスが伸びている理由を分析していきたいと思います。

画像出典:ラクスル株式会社 2020年7月期第1四半期 決算説明会資料

初めに決算全体を見ておくと、2019年の8月から10月の四半期で、売上が約54億円、YoY+56.1%、売上総利益が12億円でYoY+42.5%と、とても早いペースで成長しています。

上場してから数年経っているかと思いますが、YoY+50%という早いペースで成長出来ている会社というのは上場企業ではほとんどありませんので、成長スピードという点では申し分ないペースだと言えるでしょう。

黒字を維持しつつも大胆な投資

ラクスルの決算で更に特徴的なのが、こちらのグラフです。

売上が右肩上がりで伸びていっているにも関わらず、グレイのグラフに相当する営業利益が、わずかに黒字ではあるものの、ほぼゼロになっています。

このスライドにも書かれていますが、今のタイミングにおいては利益を出すよりも、事業に対して再投資をすることによって、さらにビジネスの規模を大きくしていこう、という点が最大のポイントなのではないかと思います。

他の赤字の会社と違うのは、これだけ大きく投資をしているにも関わらず、少しではありますが黒字にしているという点です。つまりやろうと思えばいつでも黒字にできるというメッセージも同時に発しているのが、IRとしては異常に上手いなと思いました。

Next: 既存セグメントの印刷事業や運送事業の収益も順調に伸長



絶好調な既存セグメント

簡単に既存セグメントも見ておきましょう。


ラクスルの印刷事業セグメントになりますが、売上そして売上総利益、共に右肩上がりで大きくなっており、安定成長が実現できていると言えるでしょう。

さらに売上総利益率も、20%~25%の間と、非常に高い水準を維持しています。

第二の事業であるハコベルも、売上が四半期あたり5.6億円まで来ました。

売上総利益率が若干小さいのが気になりますが、トップラインが前年同期比で2倍以上に伸びているというのは、大きな進捗だと言えるのではないでしょうか。

TV CMサービスの概要

さて、今日のメインテーマであるTV CMサービスを、詳しく見ていきましょう。

モデルとしてはこの頭にある通りですがテレビ CM を発注したい会社がラクスルを通じて制作会社に発注することでテレビ CM が放送できるという内容になっています。

事例としては、この左側にあるような地場の中小企業であったり、右側にあるようなスタートアップなどの新規事業が、想定している利用ユーザーになっています。

今日の記事では、このTV CMサービスがどの程度伸びているのか、そしてなぜ伸びているのかというのを、決算から読み取れる範囲で書いてみたいと思います。

この記事はメディアビジネスを担当されている方、中小企業向けのサービスを提供されている方、マーケットプレイス型のビジネスに関心がある方、TV CMに携わっている方に、参考になる内容となっています。

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TV CMサービスの躍進

伸びる理由#1: 小ロット・低コスト化

伸びる理由#2: 既存顧客へのアップセルが実現できている

伸びる理由#3: リーズナブルなテイククレート

まとめ

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※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2020年1月23日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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image by : ラクスル株式会社

『決算が読めるようになるノート』 2020年1月23日号『Q. ラクスルのTV CMサービスが伸びる3つの理由とは?』より抜粋
※記事タイトル・本文見出しはMONEY VOICE編集部による

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