27日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり14銘柄、値下がり210銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅反落。24日の米国市場でNYダウは4日続落し、170ドル安となった。米国で2人目となる新型肺炎の感染者が見つかり、感染拡大への懸念から売りが出た。また、中国政府が団体旅行を中止するよう命じたほか、今朝方にはイラクの米大使館付近にロケット弾が着弾したことも伝わり、円相場が一時1ドル=108円台まで上昇。週明けの日経平均はリスク回避目的の売りが先行し399円安からスタートすると、寄り付き直後に23317.32円(前週末比509.86円安)まで下落する場面があり、その後も軟調に推移した。
大引けの日経平均は前週末比483.67円安の23343.51円となった。下げ幅は昨年3月25日以来、およそ10カ月ぶりの大きさ。東証1部の売買高は11億8046万株、売買代金は2兆1772億円だった。業種別では、空運業、金属製品、非鉄金属が下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは不動産業のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の91%、対して値上がり銘柄は8%となった。
値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約169円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは大平洋金属で7.90%安、同2位は京成で6.22%安だった。大平洋金属は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を格下げしたことが嫌気された。京成は、OLCの株価急落で連想売りの流れに。
一方、値上がり寄与トップは菱地所、同2位は住友不となり、2銘柄で日経平均を約7円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップも菱地所で5.04%高、同2位は三井不で2.77%高だった。菱地所は、先週末に発表の長期計画が評価材料視されたこともあり特に強さが目立ったが、景気敏感株が売られる一方で相対的に同社など不動産関連に資金が向かったようだ。
*15:00現在
日経平均株価 23343.51(-483.67)
値上がり銘柄数 14(寄与度+12.91)
値下がり銘柄数 210(寄与度-496.58)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
菱地所 2262.5 108.5 +3.91
住友不 3963 93 +3.35
三井不 2858.5 77 +2.77
スズキ 4800 20 +0.72
KDDI 3266 3 +0.65
明治HD 7820 80 +0.58
日本ハム 4770 25 +0.45
東急不HD 769 4 +0.14
ニチレイ 2605 7 +0.13
東建物 1754 6 +0.11
サッポロHD 2678 6 +0.04
サイバー 3820 5 +0.04
中部電 1459 6.5 +0.02
東電力HD 429 1 +0.00
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 58460 -3510 -126.44
ソフトバンクG 4575 -197 -42.58
東エレク 24490 -720 -25.94
アドバンテ 6060 -260 -18.73
ファナック 20000 -435 -15.67
資生堂 7060 -410 -14.77
TDK 12430 -370 -13.33
オムロン 6250 -250 -9.01
ダイキン 15780 -250 -9.01
信越化 12395 -225 -8.11
バンナムHD 6409 -220 -7.93
日産化学 4525 -200 -7.20
安川電 3895 -195 -7.02
エーザイ 8245 -178 -6.41
テルモ 3939 -37 -5.33
京成 4070 -270 -4.86
アステラス薬 1890.5 -26 -4.68
トヨタ 7752 -120 -4.32
ファミマ 2438 -30 -4.32
デンソー 4651 -115 -4.14