28日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり17銘柄、値下がり200銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は大幅に続落。219.00円安の23124.51円(出来高概算5億4122万株)と200円以上下落して前場の取引を終えた。前日の米国市場では、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて世界経済鈍化への懸念が強まり、主要3指数揃って1%強の下落となった。世界的なリスクオフムードから為替も1ドル=108円90銭台前後での円高基調が続き、こうした背景から、日経平均は前日比200円近く下げて始まった後、低位圏での推移が続いた。
値下がり寄与トップは東京エレクトロン、同2位はファナックとなり、2銘柄で日経平均を約28円押し下げたほか、ダイキン、TDK、信越化学、日東電などがそれに続いた。前述した世界的なリスクオフムードの流れに伴って景気敏感株中心に売りが優勢になった。また、前日に第3四半期決算を発表した日東電の10-12月期営業利益は191億円で前年同期比41.7%減益となった。中国スマホ向け偏光フィルムの落ち込みなどが要因となり、7-9月期増益転換から再度減益に落ち込み、市場予想も下回った。自社株買い実施を発表しているものの、想定以上の業績伸び悩みをネガティブ視する動きが優勢に。一方、値上がり寄与上位銘柄には、資生堂、ソフトバンクG、塩野義、スズキ、明治HDなどが並んだ。
*11:30現在
日経平均株価 23124.51(-219.00)
値上がり銘柄数 17(寄与度+10.54)
値下がり銘柄数 200(寄与度-229.54)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
資生堂 7147 87 +3.13
ソフトバンクG 4584 9 +1.95
塩野義 6735 44 +1.59
スズキ 4842 42 +1.51
明治HD 7910 90 +0.65
SUBARU 2777.5 12.5 +0.45
エムスリー 3175 5 +0.43
KDDI 3267 1 +0.22
NTTデータ 1548 1 +0.18
ヤマトHD 1758 5 +0.18
新生銀 1667 22 +0.08
IHI 2752 18 +0.06
日産自 598.8 1.11 +0.04
NEC 5080 10 +0.04
東邦鉛 1861 6 +0.02
川崎船 1541 5 +0.02
東電力HD 430 1 +0.00
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 24050 -440 -15.85
ファナック 19655 -345 -12.43
ダイキン 15440 -340 -12.25
TDK 12170 -260 -9.37
信越化 12145 -250 -9.01
リクルートHD 4313 -81 -8.75
ヤマハ 5780 -240 -8.65
ファーストリテ 58240 -220 -7.93
ファミマ 2397 -41 -5.91
日東電 5970 -150 -5.40
ホンダ 2844 -66.5 -4.79
ソニー 7742 -123 -4.43
花王 8980 -120 -4.32
テルモ 3911 -28 -4.03
京セラ 7559 -53 -3.82
オムロン 6150 -100 -3.60
カシオ 2171 -85 -3.06
デンソー 4571 -80 -2.88
富士フイルム 5579 -77 -2.77
セコム 9679 -76 -2.74