28日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり38銘柄、値下がり181銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は続落。前日の米国市場では、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて世界経済鈍化への懸念が強まり、主要3指数そろって1%強の下落となった。世界的なリスクオフムードから為替も1ドル=108円90銭台前後での円高基調が続き、こうした背景から、日経平均は前日比200円近く下げて始まった後、低位圏での推移が続いた。ただ、その後は、新型肺炎の行末やこれから始まる主要企業の決算内容を見極めたいといった思惑などから、下値を拡げる展開とはならなかった。結局、終日23100円を割ることなく、ドル円の円高基調が一服するに伴い、後場から大引けにかけては下げ幅を縮めていく展開となった。
大引けの日経平均は前日比127.80円安の23215.71円となった。東証1部の売買高は11億7125万株、売買代金は2兆1940億円だった。業種別では、金融、空運の2業種のみが小幅にプラスで、残る31業種はマイナス推移となり、中でも鉄鋼、鉱業、石油が下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の34%、対して値下がり銘柄は62%となった。
値下がり寄与トップはダイキンで1銘柄で日経平均を約12円押し下げた。同2位はヤマハとなり、リクルートHD、ファミマ、東エレク、ファナック、テルモなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはヤマハで5.15%安、同2位は三越伊勢丹で3.95%安となった。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約8円押し上げた。同2位はアドバンテスとなり、資生堂、ソフトバンクG、スズキ、京セラなどがつづいた。日経平均構成銘柄の上昇率トップは東邦亜鉛で2.80%高、同2位は資生堂で2.41%高となった。
*15:00現在
日経平均株価 23215.71(-127.80)
値上がり銘柄数 38(寄与度+38.07)
値下がり銘柄数 181(寄与度-165.87)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 58690 230 +8.29
アドバンテ 6160 100 +7.20
資生堂 7230 170 +6.12
ソフトバンクG 4589 14 +3.03
スズキ 4865 65 +2.34
京セラ 7633 21 +1.51
塩野義 6723 32 +1.15
中外薬 10635 30 +1.08
バンナムHD 6436 27 +0.97
KDDI 3270 4 +0.86
日産化学 4545 20 +0.72
明治HD 7900 80 +0.58
キリンHD 2476 15.5 +0.56
SUBARU 2775 10 +0.36
アルプスアル 2353 10 +0.36
積水ハウス 2441 10 +0.36
ガイシ 1910 8 +0.29
エーザイ 8252 7 +0.25
東邦鉛 1907 52 +0.19
NTTデータ 1548 1 +0.18
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ダイキン 15435 -345 -12.43
ヤマハ 5710 -310 -11.17
リクルートHD 4310 -84 -9.08
ファミマ 2382 -56 -8.07
東エレク 24270 -220 -7.93
ファナック 19780 -220 -7.93
テルモ 3901 -38 -5.48
TDK 12280 -150 -5.40
ホンダ 2849 -61.5 -4.43
信越化 12285 -110 -3.96
日東電 6020 -100 -3.60
花王 9000 -100 -3.60
ソニー 7773 -92 -3.31
デンソー 4569 -82 -2.95
カシオ 2181 -75 -2.70
富士フイルム 5585 -71 -2.56
セコム 9700 -55 -1.98
オリンパス 1771.5 -13.5 -1.95
第一三共 7417 -52 -1.87
コマツ 2515.5 -51.5 -1.86