29日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり133銘柄、値下がり83銘柄、変わらず9銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反発。109.81円高の23325.52円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。23日の米株式市場でNYダウは6日ぶりに反発し、187ドル高となった。前の日に453ドル安と大きく下落した反動から買いが先行。引き続き新型肺炎を巡る懸念は根強かったものの、引け後に発表が予定されていたアップルや半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の決算への期待が広がった。また、1月の米消費者信頼感指数といった米経済指標の改善もあって、円相場は1ドル=109円台前半に下落。日経平均も前日までの2日間に611円ほど下落していたことから、本日は米株高や円高一服を受けて自律反発に期待した買いが先行し93円高からスタート。朝方は一時小幅な下げに転じたものの、前場中ごろにかけて上げ幅を広げ、23363.03円(147.32円高)まで上昇する場面があった。
値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約47円押し上げたほか、東京エレクトロン、エムスリー、信越化学、ダイキン、テルモなどがそれに続いた。前日に第3四半期決算を発表した信越化学の累計営業利益は3187億円で前年同期比1.8%減益となったが、市場予想はやや上回る着地であった。底堅い決算受けて買いが先行したが、10-12月期業界ウエハ出荷は前四半期比で3%減と示しており、半導体ウエハの市場環境はやや期待値を下回る状況と捉えられる形から、上値も限定的になっている。
一方、値下がり寄与上位銘柄は、アドバンテスト、中外製薬、アステラス製薬、SUBARU、エーザイ、豊田通商などが並んだ。アドバンテストは、5G関連である米ザイリンクスによる10-12月期の大幅減収減益決算を受けて、29日に決算発表を控えるなかで利益確定の動きが優勢になっているもよう。
*11:30現在
日経平均株価 23325.52(+109.81)
値上がり銘柄数 133(寄与度+152.37)
値下がり銘柄数 83(寄与度-42.56)
変わらず銘柄数 9
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 4716 127 +27.45
ファーストリテ 59230 540 +19.45
東エレク 24735 465 +16.75
エムスリー 3265 115 +9.94
信越化 12500 215 +7.74
ダイキン 15650 215 +7.74
テルモ 3945 44 +6.34
日東電 6170 150 +5.40
リクルートHD 4352 42 +4.54
セコム 9815 115 +4.14
ファミマ 2410 28 +4.03
安川電 3960 85 +3.06
ホンダ 2880 31 +2.23
ファナック 19830 50 +1.80
京セラ 7655 22 +1.59
武田 4314 42 +1.51
住友不 3965 36 +1.30
ブリヂストン 3907 34 +1.22
スクリン 7810 160 +1.15
三井不 2868.5 27.5 +0.99
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 6010 -150 -10.81
中外薬 10555 -80 -2.88
アステラス薬 1879 -10 -1.80
SUBARU 2731.5 -43.5 -1.57
エーザイ 8211 -41 -1.48
豊通商 3770 -40 -1.44
ヤマハ 5670 -40 -1.44
アサヒ 5014 -36 -1.30
太陽誘電 3385 -35 -1.26
富士フイルム 5550 -35 -1.26
積水ハウス 2407.5 -33.5 -1.21
バンナムHD 6404 -32 -1.15
明治HD 7740 -160 -1.15
アルプスアル 2324 -29 -1.04
7&iHD 4179 -22 -0.79
横河電 1971 -19 -0.68
大日住薬 1984 -18 -0.65
京成 4025 -35 -0.63
協和キリン 2619 -16 -0.58
クレセゾン 1805 -15 -0.54