以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏（ブログ「個人投資家最前線」を運営）が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2020年1月26日5時00分に執筆
いつもお世話になっております。薬味多めでです。
本日は連続増配を続ける狙い目と思われる2銘柄をご紹介します。
■15期連続増配、ニトリHD
同社は19.2期まで32期連続増収増益という好業績を続けています。12月27日には、20.2期3Qの経常利益が前年同期比8.0％増の860.43億円と発表しており、通期計画に対する進捗率は81.2％となっています。
1月22日に発表された1月度月次国内売上高前年比推移では、既存店・全店ともに売上高が3カ月連続で前年を下回ったものの、現時点で前年の売上高は上回っていました。2月に大きく伸び悩んだりしなければ、20.2期の33期連続増収増益達成も十分に期待できそうな水準だと思っています。
フリーキャッシュフローについては、過去5年間では18.2期を除きプラスを維持しています。連続増配を続けられているのはフリーキャッシュフローを生み出しているからこそなのではないかと思います。
自己資本比率について、19.2期は同社が目標としている60％以上を上回る80.7％となっています。ROEは同社が目標とする11.25％以上をクリアする14.5％となっています。ミックス係数については1月24日終値時点で103.48と割安とはいえない水準でした。
20.2期の年間配当は1株あたり108円を予定しており、これが実現すれば16期連続の増配を記録することになります。
予想配当利回りは0.63％とあまり高くありませんが、同社には株主優待制度があります。例えば保有年数が1年未満で100株所持の場合、株主優待券（10％割引）が5枚もらえます。株主優待券1枚につき10万円までの買い物が対象となるので、10万円の買い物を5回行ったとすると、予想実質利回り（1月24日終値で換算）は355.14％となります。なお、権利確定日は2月20日です。
■6期連続増配、北の達人コーポレーション
北海道を拠点とする同社は、2002年創業以来、売上増加が続いており、19.2期は過去最高となる売上高83.12億円（前期比57.1％増）を達成しています。1月14日には、20.2期3Qの経常利益が前年同期比49.5％増の21.86億円と発表しており、通期計画に対する進捗率は80.9％となっています。また、売上高は同26.7％増の75.47億円で、通期計画に対する進捗率は69.0％となっておりますが、自分はこの水準はほぼほぼ達成されるのではないかと見ています。
フリーキャッシュフローについては、17.2期以降プラスを維持しています。自己資本比率について、19.2期は69.4％となっています。ROEは一般的な東証1部上場企業の平均値を大きく上回る48.9％となっています。ミックス係数については1月24日終値時点で1374.17と割安とはいえない水準でした。
20.2期の年間配当は1株あたり4.20円を予定しており、これが実現すれば7期連続の増配を記録することになります。
予想配当利回りは0.67％とあまり高くありませんが、同社には株主優待制度があり100株以上所持していれば、定価4,864円相当の自社製品がもらえます。優待利回りも加味した予想実質利回り（1月24日終値で換算）は8.40％となります。なお、権利確定日は2月末日です。
■2社のまとめ
今回は決算期が2月で連続増配を続ける2社を調べてみましたが、2社とも配当利回りは高いとは言えないですね…。株主優待も含めて考えるとそれなりに高い数値となりますが、個人的には株主優待制度自体を廃止して、その分株主配当と自社株買いに回して欲しいな、と思ったりもします。
どちらかというと、北の達人コーポレーションに注目しています。昨年、「単品定期通販」という業態を調べていた際に、タイミングよく木下社長の講演会を拝聴する機会がありました。ここで聞いた話は非常に参考になり、かつ、他の単品定期通販の事業者とはかなり事業コンセプトが異なっていたので印象的でした。（この時の資料は、PDFにして今でもたまに読み返しています。）今後も、北の達人コーポレーションは定点観測していこうと思います。
毎日執筆中のブログでは、チャート画像付きで株式市場で注目されているテーマ株や個別株などの分析を行っています。
一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:薬味多めで
ブログ名:個人投資家最前線