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ユーロ週間見通し:もみ合いか、米経済指標が手掛かり材料に

■強含み、米長期金利低下でユーロ買い強まる

先週のユーロ・ドルは強含み。バルニエ欧州連合(EU)首席交渉官が離脱する英国とのEUの貿易摩擦の可能性を警告したことを嫌気して、ユーロ売りが優勢となった。しかしながら、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「新型肺炎の影響など、不透明性が残る」との見方を示したことや、米長期金利の低下を意識したユーロ買い・米ドル売りが観測されており、ユーロは底堅い動きに転じた。取引レンジ:1.0992ドル-1.1096ドル。

■もみ合いか、新型コロナウイルスの感染拡大を警戒

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の減速懸念は消えていないことから、リスク選好的なユーロ買いは抑制される見込み。ただし、米経済指標が悪化した場合、ユーロ売り・米ドル買いは縮小する可能性は残されている。

予想レンジ:1.0980ドル−1.1180ドル

■弱含み、新型肺炎の感染拡大でリスク回避の円買い

先週のユーロ・円は弱含み。中国以外でも新型コロナウイルスの感染者は大幅に増加していることから、リスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢となった。ただ、米長期金利の低下を意識したユーロ買いも観測されており、対円レートの下げ幅は縮小した。取引レンジ:119円78銭−120円42銭。

■もみ合いか、米経済指標が手掛かり材料に

今週のユーロ・円はもみ合いか。中国の新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済への影響が懸念されており、リスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制される可能性がある。ただし、米経済指標が悪化した場合、ユーロ買い・米ドル売りが強まることも予想されるため、対円レートは下げ渋る可能性も残されている。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・4日:12月生産者物価指数(11月:前年比-1.4%)
・5日:12月小売売上高(11月:前月比+1.0%)
予想レンジ:119円20銭−121円20銭

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