4日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり155銘柄、値下がり65銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は反発。3日の米国市場でNYダウは反発し、143ドル高となった。製造業の景況感改善が好感されたほか、中国人民銀行(中央銀行)による資金供給を受けて新型肺炎の影響に対する懸念も和らいだ。ただ、本日の日経平均は新型肺炎への根強い懸念から90円安でスタート。朝方はマイナス圏でもみ合う展開だったが、香港などのアジア株が堅調で、中国・上海株が上昇するとともに日経平均先物にも買い戻しが入った。日経平均はプラス圏へ浮上すると、後場には23118.13円(前日比146.19円高)まで上昇する場面があった。
大引けの日経平均は前日比112.65円高の23084.59円となった。東証1部の売買高は12億7663万株、売買代金は2兆3504億円だった。業種別では、パルプ・紙、その他金融業、空運業が上昇率上位だった。一方、水産・農林業、精密機器、証券など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は18%となった。
値上がり寄与トップは東エレクで1銘柄で日経平均を約15円押し上げた。同2位はキッコーマンとなり、第一三共、資生堂、オムロン、ファーストリテ、太陽誘電などがつづいた。キッコーマンは前引け後に決算を発表し、後場急伸した。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは、パナソニックで10.04%高、同2位は荏原製作所で業績上方修正や増配が好感され9.41%高となった。パナソニックは前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は1004億円で前年同期比2.9%増と増益に転じ、市場予想を300億円程度上回る形となった。
一方、値下がり寄与トップはファナックで1銘柄で日経平均を約10円押し下げた。同2位はKDDIとなり、塩野義薬、スズキ、富士フイルム、テルモなどがつづいた。KDDIは通話回線のレンタル料を巡る報道を受けて軟調となった。日経平均構成銘柄の下落率トップはユニチカで、新型肺炎対策関連として一時急騰した反動から引き続き売られる展開となり5.88%安、同2位はマルハニチロで4.38%安となった。マルハニチロは業績予想を下方修正、一転して減益となる見込みを示したことが嫌気された。
*15:00現在
日経平均株価 23084.59(+112.65)
値上がり銘柄数 155(寄与度+165.71)
値下がり銘柄数 65(寄与度-53.06)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 24485 415 +14.95
キッコーマン 5460 300 +10.81
第一三共 7875 297 +10.70
資生堂 6991 171 +6.16
オムロン 6640 170 +6.12
ファーストリテ 57760 160 +5.76
太陽誘電 3355 150 +5.40
アドバンテ 5780 70 +5.04
中外薬 11700 130 +4.68
TDK 11890 120 +4.32
エーザイ 8799 119 +4.29
NTTデータ 1572 23 +4.14
ヤマハ 5620 110 +3.96
パナソニック 1183.5 108 +3.89
信越化 12850 105 +3.78
ソフトバンクG 4517 15 +3.24
バンナムHD 6419 87 +3.13
TOTO 4760 160 +2.88
リクルートHD 4360 24 +2.59
花王 8762 61 +2.20
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 20105 -275 -9.91
KDDI 3257 -43 -9.29
塩野義 6380 -134 -4.83
スズキ 4956 -69 -2.49
富士フイルム 5424 -61 -2.20
テルモ 3875 -15 -2.16
SUBARU 2699.5 -46.5 -1.68
日立建 2924 -42 -1.51
オリンパス 1776.5 -9 -1.30
アステラス薬 1852.5 -6.5 -1.17
京王 6050 -160 -1.15
コマツ 2389 -28.5 -1.03
日揮HD 1519 -28 -1.01
セコム 9583 -27 -0.97
キヤノン 2858 -14 -0.76
アルプスアル 1900 -20 -0.72
豊通商 3585 -20 -0.72
ジェイテクト 1151 -19 -0.68
大日住薬 1804 -19 -0.68
ヤマハ発 2032 -16 -0.58