100万円は「少額」だから、違法に受け取っていても罪にはならないということらしい。
統合型リゾート(IR)事業をめぐり、中国企業「500ドットコム」から総額760万円の賄賂を受け取ったとしてIR担当の内閣府副大臣だった秋元司容疑者が起訴された件で、500ドットコム側の容疑者が自民党の岩屋毅議員、中村裕之議員、船橋利実議員、宮崎政久議員、下地幹郎議員の5名にも政治資金規正法に抵触する可能性のある資金提供をしたと供述したが、東京地検特捜部は刑事責任を問わない方針であることを 時事通信 が伝えた。
時事通信 によると、立件が見送られた理由は、「過去の事件に比べ額が少ないこと」などが考慮されたからだという。5人は秋元容疑者のように直接IR事業に関係する立場にはなかったが、外国人からの献金を受領したり政治資金収支報告書に虚偽記載したりした罪に該当する可能性があったという。受領した額は、中村議員が200万円、その他の議員が100万円だ。
過去に議員秘書が在宅起訴された3億円超の虚偽記載の額と比較して「少額」だから起訴を見送るということらしいが、金額の如何ではない。違法な「行為」が問われるべきだろう。
ネットからは「検察の機能停止ではないか」「上級国民は何をやってもお咎めなしか」「法の下の平等はどこにいった」「もはや日本は民主国家ではなくなった」などと、怒りを通り越して、この国の三権分立の機能不全を嘆く声が溢れている。
「検察官僚の黒川弘務の差配か」「安倍政権の検察介入だ」という声も多く聞こえてくるが、これは安倍政権が「安倍氏の側近検事」といわれる東京高検検事長・黒川弘務氏の定年を2月7日から8月7日まで延長することを閣議決定したためだ。検事長が定年超えて勤務するのは戦後初という異例の人事である。
自民党議員は100万円受け取っても不起訴なのね。
どんな国なの。法律が公平ではなくなってるよ。
これも検察官僚の黒川弘務の差配ですか。https://t.co/mirpq8fO8j— カバの口は大きい (@kabataro13) February 3, 2020
IR 他の衆院議員の立件見送り 2020年2月3日 https://t.co/WHfAz5GSGr
なんで?
はっきりしてるね。黒川定年延長→検事総長人事に閣議決定で安倍晋三に介入された。
検察は意地も何も無くなったな。
もう、贈収賄も、公選法違反もやりたい放題。民主主義を破壊する安倍晋三自公政権。
いいのかこれで❓— f_obiwan (@f_obiwan) February 3, 2020
Next: 安倍政権の検察支配か。「アベ友」検事長、前例なき定年延長
日刊ゲンダイ によると、黒川検事長は菅人事で法務省の事務次官や東京高検検事長に就いた人物。 文春オンライン 、 AERAdot.も、黒川氏と安倍官邸が近しい間柄であることを伝えている。
AERAdot.は、「黒川氏は官邸との距離が極めて近く、浮上する数々の疑惑を『穏便』に処理することで『官邸のお庭番』とも揶揄されていた」と報じている。甘利明氏とURの問題などの疑惑をうまく“処理”してきた人物のようだ。
3誌は、立憲民主党の党首で弁護士でもある枝野幸男氏の「検察官の定年は検察庁法で決められている。国家公務員法の規定を使うのは違法、脱法行為だ」という発言や、立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)の「これまでも安倍政権は、積み上げてきた人事のルールを破って、NHKや内閣法制局を支配下に置いてきた。とうとう検察まで支配下に収めようとしている。もはや、この国は三権分立が成り立たなくなりはじめています」という発言を紹介している。
本来、独立性を保つため、一定の距離がおかれるべき内閣と司法の関係。前例のない閣議決定をしてまで黒川氏の「定年延長」をする理由は何なのか。この件もまた説明責任を放棄するのだろうか。
文春オンライン は、「政権に近い黒川氏が総長になれば、自民党が主な標的のIR汚職事件も収束に向かうだろう」「検察が事実上、安倍政権の支配下に入ったようなものだ」といった法曹界の見立てを報じている。
安倍政権はどこまでこの国を私物化しようとしているのだろうか。
Next: 無法国家になってしまったのか…。国民の悲痛な叫び
ツイッターの反応
検察の機能停止ではないか。日本にはもはや「法の下の平等」すら存在しないことが明らかになったと言ってもいい。これがいかに異常なことかを分かりやすく言えば、日本は近代国家であることをやめたということだ。
【IR 他の衆院議員の立件見送り】 https://t.co/86CfdCltU3— m TAKANO (@mt3678mt) February 3, 2020
東京地検特捜部は、中国企業「500ドットコム」側が現金を渡したと供述した自民党の岩屋毅前防衛相ら衆院議員5人や、中国旅行に同行した白須賀貴樹衆院議員の立件を見送った。 ……すげえな、日本。もう、何をやってもお咎めなし! https://t.co/H40reahd8M
— 町山智浩 (@TomoMachi) February 3, 2020
自民党議員は100万円受け取っても不起訴なのね。
どんな国なの。法律が公平ではなくなってるよ。
これも検察官僚の黒川弘務の差配ですか。https://t.co/mirpq8fO8j— カバの口は大きい (@kabataro13) February 3, 2020
独裁国家が成立した。
— ラムレーズン@肉球新党水平派 (@mi_amare_musica) February 3, 2020
すごい国になったもんだ。お偉方は何をやってもお咎めなし。片や庶民は卵1パックを万引きして逮捕実刑、食べ残しの給食パンを持ち帰って懲戒処分。中世ですかね。
https://t.co/BXMGB6SxUf— やんばるぐらし (@yanbarugurashi) February 3, 2020
またしても検察は安倍政権に忖度か?これは東京高等検察庁の黒川弘務検事長の定年延長を閣議決定した見返りか?
本当に汚い連中だ!上級国民なら、安倍のお仲間なら何をしてもお咎めなしとは、もはや日本は民主国家では無くなった。 https://t.co/baG64HW1JJ— HARUKI@ネット市民連合【"山本太郎を総理に"の会】 (@J1Haruki) February 3, 2020
https://t.co/9GUod376W0
検察庁法について昨日も法務省の人達からヒアリングした。
中国のカジノ企業の金をもらったとされる衆議院議員達が何食わぬ顔でこれからも議席に座り続けるのか?
検察は正義を守る。
正義を守る人たちが不正義に加担させられたら社会はもたない。— 原口 一博 (@kharaguchi) February 3, 2020
IR汚職事件
他の衆院議員の立件見送り💢未解決のまま収束させる気満々だ
結局、IRは米利権案件
中国利権を排除するまでの
出来レースだったのだIR事業への職務権限があったが為に
逮捕起訴された秋元容疑者だが彼が今後、何を証言しても
他議員に捜査が及ぶ事は無いだろう https://t.co/4C29lQKGlC— YellowishPink (@pink_yellowish) February 3, 2020
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image by: Alexandros Michailidis /Shutterstock.com
source: 時事通信 、 日刊ゲンダイ 、 文春オンライン 、 AERAdot.