6日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり210銘柄、値下がり14銘柄、変わらず1銘柄となった。
本日の日経平均は大幅に3日続伸となった。前日の米国市場では、中国の大学がコロナウイルスによる肺炎に効果的な治療薬を発見したとの報道や市場予想を上回る1月ADP雇用統計やISM非製造業指数といった経済指標を受け、主要3指数は揃って3日続伸。これを受けた、市場での新型肺炎に対する過度な懸念の後退や、為替相場が1ドル=110円台突入を窺うような円安基調となるなか、本日の東京市場には朝方から買いが先行した。その後も、足元で売りの目立った商品投資顧問(CTA)などとみられる海外短期筋による指数先物に対する買い戻しの動きが継続し、日経平均の上げ幅は一時600円を超えた。また、後場中に発表されたトヨタ自動車の第3四半期決算では、通期の利益見通しが上方修正されたことが好感される展開となった。
大引けの日経平均は前日比554.03円高の23873.59円となった。東証1部の売買高は16億5442万株、売買代金は3兆510億円だった。セクターでは、東証33業種が上昇するなか、とりわけ保険業が3%高になったほか、石油・石炭製品、精密機器、輸送用機器、医薬品などの上昇が目立った。
値上がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約68円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、ダイキン、テルモ、ファナック、TDK、ファミマ、アステラス薬などがつづいた。インデックスに絡んだ商いから値がさ株のファーストリテやソフトバンクGなどの上昇が目立った。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは川崎重工業で8.63%高、同2位はZHDで、市場想定を上回る10-12月期決算などを評価する動きが優勢となり5.95%高となった。川崎重工業は前引け後にに決算を発表、海外向け化学プラントの採算性向上などを背景に通期営業利益予想の上方修正を発表したことが材料視された。
一方、値下がり寄与トップは明治HDとなった。後場に決算を発表、10-12月期営業利益は減益に転じた。同2位はDeNAとなり、東エレク、フジクラなども軟調。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはDeNAで9.67%安、同2位はフジクラで、業績下方修正や減配の発表が嫌気され9.32%安となった。DeNAは、前日に第3四半期の決算を発表、ゲーム事業における減損損失493億円を計上したことを背景に10-12月期営業損益は492億円の赤字となった。
*15:00現在
日経平均株価 23873.59(+554.03)
値上がり銘柄数 210(寄与度+563.64)
値下がり銘柄数 14(寄与度-9.61)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 59500 1900 +68.44
ソフトバンクG 4727 150 +32.42
ダイキン 16380 600 +21.61
テルモ 4090 149 +21.47
ファナック 20935 580 +20.89
TDK 12320 500 +18.01
ファミマ 2515 117 +16.86
アステラス薬 1967 83 +14.95
信越化 13470 375 +13.51
リクルートHD 4567 117 +12.64
KDDI 3386 56 +12.10
京セラ 7344 145 +10.45
第一三共 8164 264 +9.51
エーザイ 9300 258 +9.29
日産化学 4865 205 +7.38
トヨタ 7914 199 +7.17
オリンパス 1878 48 +6.92
中外薬 11880 190 +6.84
ソニー 7845 186 +6.70
ホンダ 2937 88 +6.34
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
明治HD 7460 -330 -2.38
DeNA 1598 -171 -1.85
東エレク 24550 -40 -1.44
フジクラ 389 -40 -1.44
菱地所 2164 -22 -0.79
日本ハム 4825 -35 -0.63
三井不 2965.5 -16.5 -0.59
三菱ケミHD 799.6 -7 -0.13
サイバー 4400 -15 -0.11
NEC 5020 -20 -0.07
日水 616 -2 -0.07
古河電 2617 -15 -0.05
ソニーFH 2653 -4 -0.03
ユニチカ 360 -7 -0.03