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いきなり!ステーキ社長、怪文書更新。今度は同業他社へのマウンティングで批判殺到

1ヶ月ほど前、本メディアでは何様?「いきなり!ステーキ」社長、客と従業員への横柄さ災いし大量閉店で、ステーキチェーン「いきなり!ステーキ」を運営するペッパーフードサービスの社長、一瀬邦夫氏の自筆メッセージが「上から目線の怪文書である」と批判を浴びていることをお伝えしたが、この“怪文書”が更新されたことがネット上で話題になっている。

しかも今回は、「当店原価率は50%以上、他店では30%~40%であろうと推察します」「当店で厚切りステーキ文化の定着に貢献できた理由は高原価を覚悟したからであろうと思っています」などと、他社と比較しながら自社の優位性を主張する“マウンティング”とも取れる内容になっている。

●2月に張り出された「一瀬(社長)より皆様へ」のメッセージ
一瀬(社長)より皆様へ
いきなりステーキはお得です
・いきなりステーキは高級牛肉量り売りが原点です
・ステーキを低価格、薄利多売、安くて美味しいを実現しました
・行列ができる新業態として全国へステーキを気軽にの食文化発信
・同業店様が当店の売り方の創造を大いに参考にしていただき光栄です
・新興のステーキ店が続々と開店した事でステーキが益々気軽に食べられます
・当店では圧倒的に原価をかけてます
・薄利多売によりお客様が大勢来店される事で成り立つようになってます
・当店原価率は50%以上、他店では30%~40%であろうと推察します
・当店で厚切りステーキ文化の定着に貢献できた理由は高原価を覚悟したからであろうと思っています
・ウルグアイステーキフェアー 200g 1200円です
・全国をエリア別に、多種多様なフェアー企画をローテーションで実施。新鮮なアピールを積極的に進めます
・いきなりステーキの復活を果し、未開の地への展開を熱望してます 健康増進 老若男女の皆様にも愛される店にします

「いきなりステーキはお得です」と“いきなり”始まるこの文書を、わざわざ店先に張り出し、客に示す理由は何だろう。

自社が「低価格、薄利多売で安くて美味しいを実現した」こと、「同業店に参考にされる売り方を打ち立てた」こと、「市民がステーキを気軽に食べられる文化を確立した」ことを面前に出し、「自社こそがパイオニアである」という“自慢”を示したいのだろうか。

それとも自社が同業他社と比べて原価をかけていることを示し、「自社が一番安くてうまいのだ」ということをアピールして客足を向かわせたいのだろうか。

いずれにしても、同業他社にとってマウントを取るような内容である。また客目線で見ても12箇条もあるメッセージは、店先に掲示されてまで知っておかなければならないものではない。むしろ「企業努力で安くて美味しいステーキを食べさせてやっている」という押し付けがましさすら感じられる。

Next: 12月から毎月発行されてきた「怪文書」の内容全文



一瀬社長からの高圧的な「怪文書」は昨年12月から毎月発行されており、シリーズ化しそうな勢いだ。創刊号からその内容を振り返ってみよう。

●12月に張り出された「一瀬(社長)より皆様へ」(創刊号)
社長からのお願いでございます
従業員、皆元気よく笑顔でお迎えいたします

いきなりステーキは日本初の格安高級牛肉の厚切りステーキを気軽に召しあがれる食文化を発明。大繁盛させて頂きました。今では店舗の急拡大により、いつでも、どこでもいきなりステーキを食べることができるようになりました。

しかしお客様のご来店が減少しております。このままではお近くの店を締めることになります。
従業員一同は明るく元気に頑張っております。
お店も皆様のご要望にお応えしてほぼ前転を着席できるようにしました。メニューも定量化150g200gからでも注文できオーダーカットも選べます。

創業者一瀬邦夫からのお願いです。ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております。

●1月に張り出された「一瀬(社長)より皆様へ」(第2号)
一瀬(社長)より皆様へ

昨年12月、決意のお願いを店頭に掲示いたしましたところ、テレビSNSに多数取り上げて頂きその反響の大きさに驚きました。私の思いとは違う厳しいご意見を多数頂きました。

しかし、頑張れとの励ましのお言葉も多く頂き勇気がでました。この「いきなりステーキ」で一番人気はワイルドステーキですが、時々硬いとお叱りを受けておりました。

ご新規のお客様が硬いステーキを食べられた時、もう二度と来られないばかりか、悪い口こみが店を台無しにします。誠に申し訳なく思います。

一番の人気ステーキを柔らかくて美味しいと言って頂けます様 努力してまいります。大いに反省しております。

2号目で「大いに反省している」と結びながら、反省を感じさせない「マウンティング文書」が出たことに、ネットでは再び批判の声が多く上がっている。

『「安くてうまい」は客が言うことで店側が繰り返し主張することではありません』という投稿もあるが、まさにその通りだろう。従業員の誰かが社長に助言できれば良いのだが、今どき社員に番号をつけ点呼させているようなワンマン体質の同社にそのような人材がいるかどうかは甚だ怪しいところだ。

Next: 「いきなり!怪文書に改名したら?」学ばぬ一瀬社長に厳しい世間の声



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image by: StreetVJ / Shutterstock.com

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