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企業活動再開による中国金融市場の落ち着きを見極め

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23778.29;-49.69
TOPIX;1725.48;-6.66

[後場の投資戦略]

 中国では上海などの大都市や製造業の集積地である広東省などで企業が活動を再開することもあり、工場再開など生産回復を見極めたいとする模様眺めムードも強いと考えられる。一方で、中国人民銀行(中央銀行)は新型コロナウイルス対策の特別再貸付資金のうち、初回分を10日に供給すると伝えられており、金融市場の落ち着きを期待する向きもあり、本日の中国・上海市場の動向を受けて想定よりもセンチメントは良いといったところ。

 日経平均は先週のリバウンドで24000円に接近する局面もみられていたが、この水準を買い上がるには新型コロナウイルスの封じ込めを見極めたいところであり、足元では25日線が位置する23600円処といったテクニカル面での支持線での底堅さを見極めるところであろう。また、11-12日にかけてパウエルFRB議長が議会証言を行う予定であり、世界経済に対するコロナウイルスの影響をどの程度考慮しているのかに注目したいところでもある。

 その為、全体の方向感は掴みづらくなるため、物色の流れとしては決算を手掛かりとした日替わり的に手掛ける流れが中心になりそうである。資金回転は速そうであるが、今週も1200社程度の決算発表が予定されていることもあり、決算評価の銘柄等には、短期筋の資金が集中しやすいだろう。

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