10日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり47銘柄、値下がり174銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は続落。7日の米国市場でNYダウは5日ぶりに反落し、277ドル安となった。連邦準備理事会(FRB)が金融政策報告書で「新型肺炎の感染拡大が新たな脅威」などと指摘し、高値警戒感も加わって利益確定の売りが出た。週明けの日経平均もこうした流れを引き継いで196円安からスタートすると、朝方には一時23621.72円(前週末比206.26円安)まで下落。ただ、中国・上海総合指数が朝安後にプラス圏へ浮上するとともに、日経平均も下げ幅を縮める場面があった。
大引けの日経平均は前週末比142.00円安の23685.98円となった。東証1部の売買高は11億6146万株、売買代金は2兆0685億円だった。業種別では、海運業、ゴム製品、医薬品が下落率上位だった。一方、倉庫・運輸関連業、保険業、水産・農林業など5業種が小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%となった。
値下がり寄与トップはTDK、同2位はバンナムHDとなり、2銘柄で日経平均を約23円押し下げた。バンナムHDは、先週末の決算発表後は出尽くし感優勢の展開。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはニコンで5.75%安、同2位はアマダHDで5.52%安だった。アマダHDは、20年3月期の通期予想を下方修正、営業利益予想を従来の470億円から345億円に引き下げたことが嫌気された。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位は日産化学となり、2銘柄で日経平均を約23円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは日産化学で3.51%高、同2位はホンダで2.87%高だった。ホンダは、10-12月期営業利益は1666億円で前年同期比2.1%減益、会社想定を600億円ほど上振れたもよう。また、通期計画も6900億円から7300億円に上方修正、二輪や四輪の売上台数なども引き上げた。
*15:00現在
日経平均株価 23685.98(-142.00)
値上がり銘柄数 47(寄与度+54.03)
値下がり銘柄数 174(寄与度-196.03)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5140 76 +16.43
日産化学 5010 170 +6.12
ホンダ 2939.5 82 +5.91
ファーストリテ 58660 140 +5.04
ヤマハ 5750 80 +2.88
KDDI 3423 12 +2.59
キッコーマン 5770 60 +2.16
丸井G 2442 55 +1.98
アサヒ 5165 53 +1.91
エムスリー 3180 20 +1.73
ファミマ 2518 11 +1.59
セコム 9771 18 +0.65
日本ハム 4820 35 +0.63
JT 2314.5 13.5 +0.49
スズキ 5133 12 +0.43
日水 620 11 +0.40
ニチレイ 2822 20 +0.36
資生堂 7118 10 +0.36
SOMPOHD 4299 28 +0.25
DeNA 1555 22 +0.24
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
TDK 11710 -360 -12.97
バンナムHD 6023 -272 -9.80
ファナック 20665 -230 -8.29
オリンパス 2010.5 -53.5 -7.71
オムロン 6650 -190 -6.84
アドバンテ 5560 -90 -6.48
コムシスHD 3010 -170 -6.12
信越化 13480 -165 -5.94
日東電 6170 -140 -5.04
ダイキン 16210 -135 -4.86
ソニー 7691 -135 -4.86
武田 4364 -134 -4.83
エーザイ 9217 -133 -4.79
太陽誘電 3385 -115 -4.14
トヨタ 7748 -114 -4.11
第一三共 8076 -104 -3.75
安川電 3850 -100 -3.60
三井不 2926.5 -93.5 -3.37
ニコン 1261 -77 -2.77
塩野義 6697 -76 -2.74