12日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり88銘柄、値下がり130銘柄、変わらず7銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反発。米国市場でNYダウは10日に174ドル高となり、11日も若干の下落にとどまった。堅調な経済指標や企業決算が好感されたほか、新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの報道も安心感につながった。祝日明けの日経平均はこうした流れを引き継いで55円高からスタートすると、新型肺炎の影響に対する根強い懸念から伸び悩む場面もあったが、引けにかけて一時23869.73円(前営業日比183.75円高)まで上昇した。ソフトバンクGを中心とした値がさ株の上昇が日経平均を押し上げた。
大引けの日経平均は前営業日比175.23円高の23861.21円となった。東証1部の売買高は13億9577万株、売買代金は2兆6061億円だった。業種別では、情報・通信業、その他金融業、電気機器が上昇率上位だった。一方、ゴム製品、建設業、電気・ガス業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は59%となった。
値上がり寄与トップは前述したソフトバンクGで1銘柄で日経平均を約132円押し上げた。米連邦地裁が同社傘下の携帯電話4位スプリントと3位TモバイルUSの合併計画を容認と報じられた。両社の合併が実現した場合、スプリントは連結対象から外れることになり、同社の財務体質改善につながることになる。同2位は東エレクとなり、ファーストリテ、アドバンテス、TDK、ファナック、京セラ、セコムなどがつづいた。半導体関連株の上げが目立った。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップもソフトバンクGで11.89%高、同2位はスクリーンHDで5.00%高となった。前日の米国株式市場でのSOX指数上伸をうけ、半導体関連の上昇も目立った。
一方、値下がり寄与トップは塩野義薬となった。同2位はアステラス薬となり、中外製薬、信越化、NTTデータなども軟調。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは日本製鋼所で7.89%安、同2位は鹿島で、前引け後に発表した決算をうけ後場下げ幅を拡大し、4.77%安となった。日本製鋼所は、一昨日の引け後に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は減益率が拡大した。
*15:00現在
日経平均株価 23861.21(+175.23)
値上がり銘柄数 88(寄与度+298.54)
値下がり銘柄数 130(寄与度-123.31)
変わらず銘柄数 7
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5751 611 +132.06
東エレク 25175 850 +30.62
ファーストリテ 59180 520 +18.73
アドバンテ 5800 240 +17.29
TDK 12070 360 +12.97
ファナック 20900 235 +8.47
京セラ 7396 98 +7.06
セコム 9963 192 +6.92
オムロン 6820 170 +6.12
オリンパス 2051.5 41 +5.91
太陽誘電 3500 115 +4.14
KDDI 3440 17 +3.67
クレセゾン 1894 85 +3.06
安川電 3925 75 +2.70
カシオ 2099 74 +2.67
スクリン 6720 320 +2.31
日産化学 5070 60 +2.16
ヤマハ 5810 60 +2.16
日立建 3060 50 +1.80
トヨタ 7794 46 +1.66
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
塩野義 6510 -187 -6.74
アステラス薬 1945 -37 -6.66
中外薬 12055 -170 -6.12
信越化 13315 -165 -5.94
NTTデータ 1438 -30 -5.40
スズキ 4989 -144 -5.19
ダイキン 16070 -140 -5.04
エーザイ 9082 -135 -4.86
テルモ 3908 -31 -4.47
大塚HD 4934 -121 -4.36
花王 8530 -110 -3.96
キヤノン 2841 -71 -3.84
ブリヂストン 3859 -95 -3.42
富士フイルム 5343 -67 -2.41
大和ハウス 3507 -55 -1.98
バンナムHD 5972 -51 -1.84
コナミHD 4290 -50 -1.80
清水建 1121 -50 -1.80
第一三共 8027 -49 -1.77
大日住薬 1839 -47 -1.69