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ソフトバンクGが利食いをこなすならセンチメントを明るくさせる

 13日の日本株市場は、米株高の流れを受けた買い先行の展開となろう。12日の米国市場は、NYダウが275ドル高となった。米大統領選の民主党候補者指名に向けたニューハンプシャー州予備選ではバーニー・サンダース上院議員が勝利したものの、他候補との差は僅かであり指名争いが難航するとの見方から、トランプ大統領が有利であるとして終日堅調推移となった。

 また、新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあると伝わったことも、買い安心感につながっている。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の23945円。円相場は1ドル110円00銭台で推移している。

 新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあると伝わったことに関しては、クルーズ船における感染者の拡大を背景に、楽観視は出来ないところであろう。とはいえ、米国市場はテクノロジー株を中心に強い値動きをみせており、この流れを引き継ぐことになりそうだ。もっとも、日経平均の24000円を明確に上放れてくる可能性は低そうであり、買い一巡後はこう着感が強まりやすく、先物主導のインデックス売買に振らされそうである。

 昨日、日経平均を押し上げたソフトバンクGについては、大幅上昇に対する反動は想定内であろう。利食いをこなしつつ、底堅い値動きをみせてくるようだと、センチメントを明るくさせてきそうである。なお、決算については2019年7-9月期の大幅営業赤字の原因になったファンド運用について、投資先の業績改善などを背景に「反転した」と説明し、10-12月期では営業黒字(25.9億円)に転換したことを強調した。

 また、説明会で「ソフトバンクGは事業会社ではない。投資会社だ。売り上げや営業利益は忘れていい数字だ」と述べ、ソフトバンクGの業績は「会計上の営業利益ではなく、株主価値がどれくらい増えたのか減ったのか」だとの考えを述べている。

 その他、米国ではマイクロン・テクノロジーが3%を超える上昇となっている。UBSが12日付で投資判断を「中立」から「買い」に格上げし、目標株価を引き上げたことが材料視されている。前日に上昇が目立っていたエヌビディアも引き続き堅調であり、半導体関連への支援材料になるだろう。

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