17日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり46銘柄、値下がり168銘柄、変わらず11銘柄となった。
日経平均は3日続落。14日の米国市場でNYダウは続落し、25ドル安となった。1月小売売上高が堅調だったことなどが好感されたものの、新型肺炎への懸念が根強く、3連休を前に利益確定の売りが出た。また、取引開始前に発表された2019年10-12月期国内総生産(GDP)速報値が前期比年率6.3%減となったことも嫌気され、週明けの日経平均は197円安からスタートすると、朝方には一時23335.99円(前週末比351.60円安)まで下落。ただ、売りが一巡すると中国・上海株や香港株の上昇を支えに下げ渋った。
大引けの日経平均は前週末比164.35円安の23523.24円となった。東証1部の売買高は11億6591万株、売買代金は2兆0165億円だった。業種別では、空運業、食料品、金属製品が下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのはゴム製品と水産・農林業の2業種のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は14%となった。
値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はアドバンテとなり、2銘柄で日経平均を約43円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはキリンHDで7.70%安、同2位はクボタで4.89%安だった。キリンHDは、協和バイオなどの苦戦を映した今期業績見通しが嫌気された。クボタは、20年12月期の営業利益見通しが市場コンセンサスを200億円近く下回ったことで、想定外の収益モメンタム悪化をマイナス視する動きに。
一方、値上がり寄与トップはファナック、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約11円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは浜ゴムで4.77%高、同2位はユニチカで3.31%高だった。浜ゴムは決算発表後も買い優勢の展開が続く格好で、ユニチカは新型肺炎関連の一角として物色が向かった。
*15:00現在
日経平均株価 23523.24(-164.35)
値上がり銘柄数 46(寄与度+38.12)
値下がり銘柄数 168(寄与度-202.47)
変わらず銘柄数 11
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 20835 180 +6.48
ソフトバンクG 5540 23 +4.97
富士フイルム 5368 104 +3.75
ダイキン 15220 100 +3.60
大和ハウス 3413 79 +2.85
信越化 13630 65 +2.34
ファミマ 2513 14 +2.02
浜ゴム 1998 91 +1.64
京セラ 7452 19 +1.37
KDDI 3431 6 +1.30
電通G 3555 30 +1.08
ヤマハ 5790 30 +1.08
SOMPOHD 4332 104 +0.94
楽天 930 25 +0.90
ブリヂストン 3908 17 +0.61
富士通 12575 145 +0.52
明治HD 7150 60 +0.43
ヤマトHD 1931 10 +0.36
イオン 2321 7.5 +0.27
伊藤忠 2623 6 +0.22
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 58570 -900 -32.42
アドバンテ 5740 -150 -10.81
テルモ 3826 -70 -10.09
東エレク 25415 -270 -9.73
TDK 11620 -250 -9.01
オリンパス 1980.5 -56 -8.07
キリンHD 2337 -195 -7.02
アサヒ 4827 -184 -6.63
ソニー 7452 -170 -6.12
エムスリー 3200 -60 -5.19
大塚HD 4602 -139 -5.01
第一三共 7603 -135 -4.86
住友不 4111 -102 -3.67
資生堂 7039 -98 -3.53
セコム 9685 -98 -3.53
エーザイ 8858 -93 -3.35
塩野義 6371 -93 -3.35
クボタ 1632.5 -84 -3.03
丸井G 2425 -60 -2.16
アステラス薬 1895 -11.5 -2.07