20日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり125銘柄、値下がり94銘柄、変わらず6銘柄となった。
本日の日経平均は続伸となった。前日の米国株式市場では、中国政府による景気支援策が好感されるなか、前の日に下落が目立ったハイテク株を中心に買い戻しが広がった。為替相場が1ドル=111円台を約9ヶ月ぶりの円安水準を回復したこともあり、本日の東京市場は買い先行のスタートとなった。中国では、2月分最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)が市場予想通り引き下げられたものの、その後のアジア株式市場にはいったん材料出尽くし感が台頭。朝方から観測された海外短期筋による買い戻しの動きが概ね一巡するなか、横浜港で検疫を受けていたクルーズ船の乗客だった2人の死亡も伝わった。新型肺炎の感染拡大を警戒した売りは継続し、戻り売りに押される形から日経平均は後場に一段安をみせた。
大引けの日経平均は前日比78.45円高の23479.15円となった。東証1部の売買高は11億7403万株、売買代金は2兆1810億円だった。
値上がり寄与トップはソフトバンクGで1銘柄で日経平均を約39円押し上げた。通信子会社ソフトバンクの株式の一部を担保にして、最大5000億円を借り入れると発表したことで自社株買い実施に繋がるなどの思惑が高まった。同2位はオリンパスとなり、トヨタ自、信越化、ソニー、京セラなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップもソフトバンクGで3.36%高、同2位は王子HDで3.29%高となった。
一方、値下がり寄与トップは7&iHDで1銘柄で日経平均を約14円押し下げた。米スピードウェイの買収独占交渉が一部メディアにより報じられた。買収提示額は220億とも伝わっており、買収が実現した場合の財務負担を懸念した動きが優勢となった。同2位はファーストリテとなり、ダイキン、住友不、塩野義、NTTデータなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップも7&iHDで8.75%安、同2位は東京建物で3.15%安となった。
*15:00現在
日経平均株価 23479.15(+78.45)
値上がり銘柄数 125(寄与度+150.21)
値下がり銘柄数 94(寄与度-71.76)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5531 180 +38.90
オリンパス 2110 53 +7.64
トヨタ 7752 209 +7.53
信越化 13745 190 +6.84
ソニー 7522 152 +5.48
京セラ 7472 66 +4.76
ホンダ 3041 66 +4.76
TDK 11450 120 +4.32
テルモ 3844 30 +4.32
ファナック 20470 115 +4.14
KDDI 3409 19 +4.11
オムロン 6720 100 +3.60
アステラス薬 1913 16 +2.88
コナミHD 4375 80 +2.88
中外薬 12085 70 +2.52
セコム 9641 69 +2.49
SUBARU 2922.5 67 +2.41
キッコーマン 5880 60 +2.16
菱地所 2140 43.5 +1.57
デンソー 4467 42 +1.51
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
7&iHD 3920 -376 -13.54
ファーストリテ 59640 -350 -12.61
ダイキン 15445 -145 -5.22
住友不 3990 -97 -3.49
塩野義 6459 -92 -3.31
NTTデータ 1455 -10 -1.80
バンナムHD 5910 -50 -1.80
JR東海 20725 -490 -1.77
大塚HD 4491 -47 -1.69
協和キリン 2710 -46 -1.66
資生堂 6985 -44 -1.59
武田 4163 -42 -1.51
アドバンテ 5610 -20 -1.44
スズキ 4850 -35 -1.26
丸井G 2371 -35 -1.26
ファミマ 2508 -8 -1.15
イオン 2300 -28.5 -1.03
東建物 1724 -56 -1.01
エムスリー 3065 -10 -0.86
京成 3915 -45 -0.81