21日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり86銘柄、値下がり129銘柄、変わらず10銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反落。65.34円安の23413.81円(出来高概算5億6724万株)で前場の取引を終えた。前日の米国市場では、新型コロナウイルスの感染が日本や韓国に広がるなか、投資家のリスク選好姿勢が後退し、主要株価指数は揃って軟調に推移した。ゴールドマンサックスが新型コロナウイルスの影響が過小評価されていることを理由に、短期的な株価調整が入る可能性を指摘したことも相場の重しとなった。
ただ、為替は1ドル=112円台に突入するなど円安進行は続いており、こちらはプラス要素。こうした新型肺炎による業績悪化と円安進行による輸出企業の採算改善という好悪材料が混在していることもあり、前場の日経平均は一時100円超と先物主導で上昇するも、次第に上げ幅を縮め、方向感の定まらない動きとなった後、結局、前日比で小幅なマイナスで取引を終えている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり、1銘柄で日経平均を約24円押し下げたほか、東京エレクトロン、テルモ、ファナック、リクルートホールディングス、オリンパスなどがそれに続いた。
構成銘柄のうち値下がり率トップは、王子ホールディングスとなり、ドル円相場が1ドル=112円台にまで上昇し、2019年4月以来以来の円安水準となっていることで、円高メリットと位置付けられる製紙業界の売り材料となっているようだ。また、新型ウイルスの影響で中国のパルプ市況に不透明感があるなか、国内証券による目標株価引き下げ観測もあった。
一方、値上がり寄与上位銘柄には、ソフトバンクG、中外製薬、ファミリーマート、KDDI、富士フイルム、信越化などが並んだ。
*11:30現在
日経平均株価 23413.81(-65.34)
値上がり銘柄数 86(寄与度+73.92)
値下がり銘柄数 129(寄与度-139.26)
変わらず銘柄数 10
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5671 140 +30.26
中外薬 12220 135 +4.86
ファミマ 2538 30 +4.32
KDDI 3425 16 +3.46
富士フイルム 5442 78 +2.81
信越化 13820 75 +2.70
トヨタ 7823 71 +2.56
東京海上 6252 126 +2.27
伊藤忠 2659 54.5 +1.96
太陽誘電 3520 35 +1.26
大和ハウス 3335 35 +1.26
楽天 981 33 +1.19
菱地所 2170.5 30.5 +1.10
アステラス薬 1918.5 5.5 +0.99
積水ハウス 2342 24.5 +0.88
ホンダ 3053 12 +0.86
武田 4183 20 +0.72
ミネベアミツミ 2189 17 +0.61
三井物 1945 15.5 +0.56
NTT 2814 38 +0.55
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 58980 -660 -23.78
東エレク 24835 -330 -11.89
テルモ 3781 -63 -9.08
ファナック 20245 -225 -8.11
リクルートHD 4482 -70 -7.56
オリンパス 2077 -33 -4.76
TDK 11340 -110 -3.96
キッコーマン 5770 -110 -3.96
花王 8420 -105 -3.78
住友不 3889 -101 -3.64
アドバンテ 5560 -50 -3.60
セコム 9545 -96 -3.46
ヤマハ 5790 -90 -3.24
NTTデータ 1441 -14 -2.52
オムロン 6660 -60 -2.16
コムシスHD 2866 -53 -1.91
トレンド 5840 -50 -1.80
日東電 5950 -50 -1.80
ソニー 7480 -42 -1.51
スクリン 6010 -200 -1.44