21日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり78銘柄、値下がり140銘柄、変わらず7銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反落。20日の米国市場でNYダウは反落し、128ドル安となった。新型肺炎が日本や韓国で広がり、投資家のリスク選好姿勢が後退した。新型肺炎の影響が過小評価されているなどと一部証券会社が指摘したことも相場の重しとなった。一方、為替市場で円相場が一時1ドル=112円台まで下落したことが支えとなり、本日の日経平均は51円安からスタート。週末を前に強弱材料が入り混じり、前日終値を挟んでもみ合う展開が続いたが、引けにかけて持ち高調整の売りが優勢となった。
大引けの日経平均は前日比92.41円安の23386.74円となった。東証1部の売買高は11億5539万株、売買代金は2兆0968億円だった。業種別では、パルプ・紙、水産・農林業、サービス業が下落率上位だった。一方、保険業、情報・通信業、石油・石炭製品が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は44%となった。
値下がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約28円押し下げた。同2位は東エレクとなり、ファナック、テルモ、リクルートHD、TDKなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは王子HDで円安進行や目標株価引き下げ観測をうけ5.03%安、同2位は大平洋金属で3.60%安となった。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGで1銘柄で日経平均を約29円押し上げた。傘下の米スプリントと同業TモバイルUSが合併比率を修正すると発表、合併進展への期待が高まったようだ。同2位は中外製薬となり、ファミマ、KDDI、トヨタ自、東京海上などがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは一部証券による投資判断格上げの動きがみられたSUMCOで5.24%高、同2位はZHDで4.49%高となった。
*15:00現在
日経平均株価 23386.74(-92.41)
値上がり銘柄数 78(寄与度+74.13)
値下がり銘柄数 140(寄与度-166.54)
変わらず銘柄数 7
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5664 133 +28.75
中外薬 12255 170 +6.12
ファミマ 2542 34 +4.90
KDDI 3425 16 +3.46
トヨタ 7837 85 +3.06
東京海上 6269 143 +2.58
武田 4229 66 +2.38
太陽誘電 3535 50 +1.80
富士フイルム 5414 50 +1.80
伊藤忠 2651.5 47 +1.69
楽天 987 39 +1.40
大和ハウス 3337 37 +1.33
菱地所 2170 30 +1.08
エーザイ 8997 29 +1.04
積水ハウス 2343 25.5 +0.92
ミネベアミツミ 2189 17 +0.61
7&iHD 3937 17 +0.61
日揮HD 1566 15 +0.54
NTT 2811.5 35.5 +0.51
ガイシ 1896 14 +0.50
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 58860 -780 -28.10
東エレク 24845 -320 -11.53
ファナック 20180 -290 -10.45
テルモ 3775 -69 -9.94
リクルートHD 4488 -64 -6.92
TDK 11310 -140 -5.04
キッコーマン 5740 -140 -5.04
ヤマハ 5740 -140 -5.04
セコム 9502 -139 -5.01
住友不 3852 -138 -4.97
オリンパス 2076 -34 -4.90
花王 8407 -118 -4.25
アドバンテ 5560 -50 -3.60
日東電 5920 -80 -2.88
コムシスHD 2855 -64 -2.31
NTTデータ 1443 -12 -2.16
オムロン 6660 -60 -2.16
第一三共 7655 -60 -2.16
電通G 3325 -55 -1.98
日本ハム 4560 -100 -1.80