4日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり89銘柄、値下がり127銘柄、変わらず9銘柄となった。
日経平均は小幅反発。3日の米国市場でNYダウは大幅反落し、785ドル安となった。連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げに踏み切ったが、材料出尽くし感が台頭するとともに、金融政策の限界などが意識されたようだ。本日の日経平均も米株安の流れを引き継ぎ185円安からスタート。米大統領選の民主党候補指名争いで中道派のジョー・バイデン前副大統領が複数の州を制したと伝わると一時21245.93円(前日比163.20円高)まで上昇したが、新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念も根強く、買いは続かなかった。
大引けの日経平均は前日比17.33円高の21100.06円となった。東証1部の売買高は15億0767万株、売買代金は2兆5244億円だった。業種別では、不動産業、情報・通信業、その他製品が上昇率上位だった。一方、銀行業、保険業、海運業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は59%となった。
値上がり寄与トップはKDDIで1銘柄で日経平均を約37円押し上げた。4月に本格参入する楽天が楽天モバイルのキャリアサービス料金プランを発表したが、既存の大手3社への影響は少ないとの見方があり買い安心感が優勢に。同2位はファーストリテとなり、バンナムHD、アドバンテス、花王、京セラなどがつづいた。ファーストリテは2月の国内「ユニクロ」既存店売上高が6カ月ぶりにプラス転換した。日経平均構成銘柄の上昇率トップもKDDIで5.57%高、同2位は一部証券による買い推奨でのカバレッジ開始が観測された東宝で3.7%高となった。
一方値下がり寄与トップはソフトバンクGで1銘柄で日経平均を約17円押し下げた。同2位は信越化となり、中外製薬、スズキ、7&iHD、協和キリンなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは千葉銀で3.82%安、同2位はあおぞらで3.62%安となった。FRBの緊急利下げが銀行など金融株の売り材料となった。
*15:00現在
日経平均株価 21100.06(+17.33)
値上がり銘柄数 89(寄与度+122.20)
値下がり銘柄数 127(寄与度-104.87)
変わらず銘柄数 9
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3220 170 +36.74
ファーストリテ 54140 620 +22.33
バンナムHD 5716 201 +7.24
アドバンテ 5070 80 +5.76
花王 8012 154 +5.55
京セラ 6743 72 +5.19
エムスリー 2953 45 +3.89
TDK 10610 100 +3.60
住友不 3396 100 +3.60
資生堂 6496 93 +3.35
セコム 8550 71 +2.56
エーザイ 8067 49 +1.77
トレンド 5360 40 +1.44
塩野義 5720 37 +1.33
菱地所 1890 36.5 +1.31
コムシスHD 2762 33 +1.19
三井物 1728 23 +0.83
東急不HD 732 23 +0.83
日産化学 4565 20 +0.72
ニコン 1119 20 +0.72
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5008 -80 -17.29
信越化 11715 -260 -9.37
中外薬 11285 -120 -4.32
スズキ 4268 -106 -3.82
7&iHD 3544 -95 -3.42
協和キリン 2482 -81 -2.92
リクルートHD 3778 -26 -2.81
NTTデータ 1283 -15 -2.70
電通G 2747 -73 -2.63
イオン 1968 -72.5 -2.61
トヨタ 6974 -70 -2.52
SUBARU 2518 -62.5 -2.25
大塚HD 3959 -55 -1.98
エプソン 1460 -25 -1.80
デンソー 4070 -47 -1.69
富士フイルム 5295 -44 -1.59
ホンダ 2741.5 -21.5 -1.55
ファミマ 2336 -10 -1.44
オリンパス 1992 -10 -1.44
テルモ 3495 -10 -1.44