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今日の為替市場ポイント:株安継続でリスク選好的なドル買い抑制も

9日のドル・円は東京市場では104円60銭から101円57銭まで急落。欧米市場でドルは102円80銭まで戻した後に101円19銭まで反落したが、102円68銭まで戻しており、102円37銭で取引終了。

本日10日のドル・円は、主に102円台で推移か。世界的な株安を受けてリスク選好的なドル買いは引き続き抑制される可能性がある。

9日のニューヨーク市場では、米国債利回りがさらに低下し、長期債などの利回り水準は、過去最低を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済的な影響に対応して、安全資産とされる世界各国の国債の需要が増大している。市場関係者の間からは、「原油価格の急落も債券買いの材料になった」との声が聞かれている。

金融市場の不確実性は大幅に高まっていることから、他の資産から国債への資金シフトはしばらく続くとの見方が多いようだ。一部の市場関係者は「3月17−18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合でFFレートの誘導目標水準は0.00-0.25%に引き下げられる可能性が高い」と予想している。政策金利の大幅な引き下げは金融市場の安定化を促すための措置となりそうだが、同時に信用収縮の動きが拡大することを阻止する狙いもあるとみられる。

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