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東京為替:ドル・円は上げ渋り、日銀緩和後の株安でやや円買い

16日の東京外為市場でドル・円は上げ渋り。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加的な大幅利下げで窓を空けて寄り付き、早朝に105円74銭まで下落。その後、日銀の緊急金融政策会合で緩和策期待の円売りでドルは107円57銭まで切り返した。ただ、その後の株安で円買いに振れ、ドルは失速した。

・ユーロ・円は117円54銭から120円65銭まで上昇した。
・ユーロ・ドルは1.1068ドルから1.11199ドルまで値を上げた。

・17時時点:ドル・円106円50-60銭、ユーロ・円119円00-10銭
・日経平均株価:始値17,586.08円、高値17,785.76円、安値16,914.45円、終値17,002.04円(前日比429.01円安)

【金融政策】
・日銀:ETF保有残高の増加ペースを年12兆円に引き上げ、CP3.2兆円、社債4.2兆円、J-REIT年1800億円を上限に買入れ
・米連邦準備制度理事会(FRB):政策金利:1.00-1.25%から0.00-0.25%に引き下げ
・NZ準備銀行:政策金利1.00%から0.25%に引き下げ

【要人発言】
・パウエル米FRB議長
「新型コロナウイルスは米国および世界に深刻な影響を及ぼしている」
「米国の金融状況は著しくタイト化」
「今日の決定は17-18日の代替会合」
「米第2四半期は恐らく弱い。第3四半期の影響は判断しづらい」
「マイナス金利は米国では適切な政策対応とは思わない」
「資産買入れに週次・月次の上限はなく、積極的に臨む」
「流動性・フォワードガイダンス・資産買入れ政策で多大な修正余地がある」
・黒田日銀総裁
「必要があれば追加的な金融措置をちゅうちょなく講じる」
「年度末を控え必要な措置を早急に検討する必要があった」
「マイナス金利の深堀りは可能だが、企業金融支援、資産購入、流動性供給が日本経済に最も重要で効果的」
「金融機関が傷んだリーマンショックとは異なる」
「決定会合で緩和決定後の株安、悲観する必要はない」

【経済指標】
・日・1月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+2.9%(予想、12月:-12.5%)
・中・1-2月小売売上高:前年比-20.5%(予想:-4.0%)
・中・1-2月鉱工業生産:前年比-13.5%(予想:-3.0%)

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