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17日の米国市場ダイジェスト:NYダウ1048ドル高、政府の大規模支援やFRBの資金供給を好感

■NY株式:NYダウ1048ドル高、政府の大規模支援やFRBの資金供給を好感

米国株式相場は反発。ダウ平均は1048.86ドル高の21237.38ドル、ナスダックは430.19ポイント高の7334.78ポイントで取引を終了した。前日の大幅下落を受けて買い戻しが先行。連銀が短期社債(CP)の買取プログラムを再開し、短期流動性を供給する処置をとったことが好感された。また米国政府が1兆ドル規模の追加支援策を検討しているとの報道を受けて、緩やかに上昇する展開となった。セクター別では公益事業・半導体・同製造措置が大きく上昇した一方で、消費者サービス、自動車が下落。

ソーシャルネットワーキング大手のフェイスブック(FB)は、新型コロナウイルスの蔓延で被害を受けた中小企業を支援する1億ドル規模の中小企業支援プログラムを発表したほか、フルタイム従業員に1000ドルのボーナスを出すと発表し上昇。また、新型コロナウイルスのワクチン開発に向けた進展が好感され、大手製薬会社のファイザー(PFE)、バイオのレジェネロン(REON)が上昇した。一方、大手航空機メーカー、ボーイング(BA)は格付会社のS&Pが同社の信用格付けを「トリプルB」と投資不適格級から一段上の水準まで引き下げたことが警戒され売られた。また、全米店舗の一時閉鎖を発表した大手百貨店メーシーズ(M)も下落した。

ムニューシン財務長官は航空会社の支援や、米国市民に直接1000ドル程度の小切手を送付す案なども含め、大規模な追加支援策を検討していることを示唆しており、一両日中の詳細発表が注目される。

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■NY為替:1兆ドル規模の米財政支援への期待でドル強含み

17日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円72銭から107円86銭まで上昇して107円67銭で引けた。新型肺炎の対処で、米政府は1兆ドル規模の経済支援策を検討しているとの報道や米連邦準備制度理事会(FRB)がCP市場の流動性を供給する短期資金調達プロブラムを再開したことで見通しが改善し、米債利回りの上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0955ドルまで下落後、1.1020ドルまで上昇して1.0991ドルで引けた。域内の金利先安感にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は117円30銭まで下落後、118円66銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.2003ドルまで下落後、1.2115ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9573フランから0.9648フランまで買われた。

■NY原油:続落で26.95ドル、サウジアラビアは石油輸出量引き上げへ

NY原油先物4月限は続落(NYMEX原油4月限終値:26.95 ↓1.75)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-1.75ドルの1バレル=26.95ドルで取引を終えた。取引レンジは26.63ドル−30.30ドル。17日のアジア市場では株価反発への期待で30ドル台に上昇したが、サウジアラビアは4月から5月にかけて石油輸出を日量約25万引き上げる計画があるとみられており、輸出量は過去最大の規模になることから、原油先物は反落。世界的に原油需要の減少が予想されることから、需給バランスが大きく崩れるとの見方が広がった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  21.98ドル   +1.54ドル(+7.53%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.79ドル   +2.14ドル(+6.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)158.67ドル  +4.01ドル(+2.59%)
インテル(INTC)        50.08ドル   +5.47ドル(+12.26%)
アップル(AAPL)        252.86ドル  +10.65ドル(+4.40%)
アルファベット(GOOG)    1119.80ドル +35.47ドル(+3.27%)
フェイスブック(FB)     149.42ドル  +3.41ドル(+2.34%)
キャタピラー(CAT)      100.20ドル  +6.79ドル(+7.27%)
アルコア(AA)         7.00ドル   +0.18ドル(+2.64%)
ウォルマート(WMT)      119.26ドル  +12.50ドル(+11.71%)
スプリント(S)         7.91ドル   +0.18ドル(+2.33%)

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