18日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり87銘柄、値下がり136銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は大幅反落。17日の米国市場でNYダウは大幅反発し、1048ドル高となった。政府が1兆ドル規模の経済対策を検討していると伝わり、好感した買いが入った。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで142円高からスタートすると、前日同様に年金基金のものとみられる買いが入り、朝方に一時17396.84円(前日比385.31円高)まで上昇。上値では利益確定の売りも出てプラス圏でもみ合う展開が続いたが、NYダウ先物が時間外取引で急落して取引を一時停止。日経平均も引けにかけて弱含んだ。
大引けの日経平均は前日比284.98円安の16726.55円となった。終値で17000円を下回るのは2016年11月以来、およそ3年4カ月ぶり。東証1部の売買高は27億1881万株、売買代金は4兆1106億円だった。業種別では、鉱業、不動産業、倉庫・運輸関連業が下落率上位だった。一方、空運業、化学、陸運業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は39%となった。
値下がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約104円押し下げた。前日に引き続き、米国「ユニクロ」全50店舗の一時閉店などが引き続き懸念視された。同2位はソフトバンクGとなり、ファナック、KDDI、アドバンテス、中外製薬、トレンドマイクロなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはソフトバンクGで10.90%安、同2位は三井E&Sで9.15%安となった。ソフトバンクGは米ウィーカンパニー株買い取り計画を見直す可能性があると報じられている。
一方、値上がり寄与トップは富士フイルムで1銘柄で日経平均を約25円押し上げた。中国政府では、新型コロナウイルスによる肺炎の治療を巡って、同社グループ会社の富士フイルム富山化学が開発したインフルエンザ薬「アビガン」の有効性を、臨床研究で確認したと発表している。同2位は花王となり、ダイキン、資生堂、リクルートHD、オリンパス、第一三共などがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップも富士フイルムで15.43%高、同2位は昭和電工で11.73%高となった。昭和電工は、17日の米国株式市場で黒鉛電極大手グラフテック株が大幅高となったことが材料視されたようだ。
*15:00現在
日経平均株価 16726.55(-284.98)
値上がり銘柄数 87(寄与度+182.82)
値下がり銘柄数 136(寄与度-467.80)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
富士フイルム 5238 700 +25.22
花王 7810 536 +19.31
ダイキン 12600 510 +18.37
資生堂 5833 446 +16.07
リクルートHD 2851 145 +15.67
オリンパス 1463 43 +6.20
第一三共 5910 168 +6.05
ソニー 5992 159 +5.73
キリンHD 2108 122.5 +4.41
丸井G 1883 113 +4.07
イオン 2167 103 +3.71
日東電 4275 85 +3.06
東海カ 812 84 +3.03
キヤノン 2180 55 +2.97
テルモ 3044 20 +2.88
ホンダ 2276 38 +2.74
オムロン 4800 75 +2.70
JR東海 16685 670 +2.41
TOTO 3340 125 +2.25
明治HD 6890 300 +2.16
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 40900 -2880 -103.75
ソフトバンクG 3246 -397 -85.81
ファナック 13065 -775 -27.92
KDDI 2680 -122.5 -26.48
アドバンテ 3790 -225 -16.21
中外薬 10710 -345 -12.43
トレンド 4115 -325 -11.71
NTTデータ 945 -57 -10.27
塩野義 4401 -274 -9.87
コナミHD 2675 -257 -9.26
TDK 7330 -250 -9.01
日産化学 2951 -229 -8.25
住友不 2230 -215 -7.74
バンナムHD 4682 -212 -7.64
エーザイ 6428 -187 -6.74
豊通商 2244 -149 -5.37
武田 2900 -130 -4.68
信越化 9111 -121 -4.36
デンソー 3040 -119 -4.29
ヤマハ 3670 -115 -4.14