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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、欧州各国の経済対策への期待も

■大幅下落、欧州でのウイルス感染拡大を嫌気

先週のユーロ・ドルは大幅下落。米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利下げを意識して、ユーロ買い、ドル売りが先行したが、新型コロナウイルスの感染がイタリアを中心に欧州で広がる状況を懸念したユーロ売りが強まった。ただ、欧州中央銀行(ECB)が7500億ユーロ(約89兆円)相当の新たな臨時の資産購入プログラムを導入すると発表し、ユーロは一時1.09ドル台まで買い戻された。取引レンジ:1.0638ドル-1.1237ドル。

■もみ合いか、ドイツ財政出動への期待残る

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されているが、欧州中央銀行(ECB)はウイルス感染拡大に対応し、7500億ユーロ相当の新たな臨時の資産購入プログラムの導入を発表している。また、ドイツの財政出動も期待されていることから、リスク回避的なユーロ売りは一服する可能性がある。

予想レンジ:1.0500ドル−1.0800ドル

■弱含み、欧州でのウイルス感染拡大が嫌気される

先週のユーロ・円は弱含み。日本銀行による追加緩和策への期待で120円台まで上昇したが、新型コロナウイルスの感染がイタリアを中心に欧州で広がる状況を懸念したユーロ売りが強まり、一時117円を下回った。その後、欧州中央銀行(ECB)が7500億ユーロ相当の新たな臨時の資産購入プログラムを導入したことから、リスク回避のユーロ売りは一巡した。取引レンジ:116円90銭−120円65銭

■下げ渋りか、欧州各国の経済対策への期待も

今週のユーロ・円は下げ渋りか。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大への懸念は
消えていないものの、欧州諸国は経済対策を打ち出す用意があること、欧州中央銀行(ECB)は、7500億ユーロ相当の新たな臨時の資産購入プログラムの導入を発表していることから、狼狽的なユーロ売り・円買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:3月マークイット製造業PMI(2月:49.2)
・24日:3月マークイットサービス業PMI(2月:52.6)

予想レンジ:117円00銭−120円00銭

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