27日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり214銘柄、値下がり9銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は大幅反発。26日の米国市場でNYダウは大幅に3日続伸し、1351ドル高となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた2兆ドル規模の経済対策法案が上院で可決され、実現への期待が高まった。本日の日経平均も357円高からスタートすると、朝方には上げ幅を700円ほどに拡大。その後、円相場の上昇や週末を控えた新型コロナへの懸念から伸び悩む場面もあったが、3月末の権利付最終売買日とあって引けにかけて配当権利取りや配当再投資に絡んだ買いが入ったとみられ、この日の高値で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比724.83円高の19389.43円となった。東証1部の売買高は23億6833万株、売買代金は3兆9093億円だった。業種別では、精密機器、電気・ガス業、医薬品が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは石油・石炭製品のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の92%、対して値下がり銘柄は7%となった。
値上がり寄与トップはテルモで1銘柄で日経平均を約53円押し上げた。同2位は東エレクとなり、ソフトバンクG、アステラス薬、ファーストリテ、信越化、第一三共、京セラ、リクルートHDなどが上昇率上位につづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは東京ガスで11.18%高、同2位はテルモで11.02%高となった。
一方、値下がり寄与トップはリコーとなった。1000億円の追加株主還元の方針決定を発表し、一時急伸する場面もみられたが、実施時期など未定であることからその後利益確定の売りに押される展開に。そのほか、電通グループ、出光興産、7&iHD、楽天などが下落した。また、日経平均構成銘柄の下落率トップもリコーで4.52%安となった。
*15:00現在
日経平均株価 19389.43(+724.83)
値上がり銘柄数 214(寄与度+729.17)
値下がり銘柄数 9(寄与度-4.34)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
テルモ 3677 365 +52.59
東エレク 21350 1030 +37.10
ソフトバンクG 3887 109 +23.56
アステラス薬 1724.5 129 +23.23
ファーストリテ 44430 630 +22.69
信越化 10855 625 +22.51
第一三共 7602 492 +17.72
京セラ 6499 244 +17.58
リクルートHD 3062 150.5 +16.26
KDDI 3337 75 +16.21
トレンド 5400 430 +15.49
花王 9060 423 +15.24
エーザイ 7814 415 +14.95
塩野義 5276 362 +13.04
ファナック 15200 335 +12.07
大塚HD 4115 330 +11.89
中外薬 11600 325 +11.71
資生堂 6538 319 +11.49
トヨタ 7029 311 +11.20
ソニー 6688 288 +10.37
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
リコー 781 -37 -1.33
電通G 2199 -24 -0.86
出光興産 2593 -40 -0.58
楽天 809 -13 -0.47
7&iHD 3564 -13 -0.47
ジェイテクト 797 -8 -0.29
Jフロント 931 -9 -0.16
DeNA 1203 -9 -0.10
JXTGHD 382.7 -2.3 -0.08