30日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり24銘柄、値下がり199銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は大幅反落。626.73円安の18762.70円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が止まらず、週末の米株安の流れもあり、売り優勢の展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比520円安の18560円だったが、朝方は底堅さが意識され、寄り付き直後には18931.10円を付けている。しかし、トランプ米大統領は、不要不急の外出を控えることなどをまとめた国民向けの行動指針の適用を、来月30日まで1カ月、延長するとの発表なども伝わっており、前場半ばには18578.20円と週末のシカゴ先物にサヤ寄せしている。
値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約114円押し下げた。ソフトバンクGは、同社の有力投資先の一つであり、衛星通信を手掛けている英ワンウェブが経営破綻したと伝わっており、これが嫌気されている。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはIHIで10.71%安、同2位は日本板硝子で10.22%安だった。
一方、値上がり寄与トップは中外薬、同2位は富士フイルムとなり、2銘柄で日経平均を約26円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは富士フイルムで5.16%高、同2位はニチレイで4.82%高だった。富士フイルムは、インフルエンザ治療薬「アビガン」に関して、「新型コロナウイルスの治療薬としての正式な承認を目指すことにしており、有効な治療薬の開発に向けて政府は研究を後押しする方針(治験プロセスを経たうえで)」と伝わったことが好感されている。
*11:30現在
日経平均株価 18762.70(-626.73)
値上がり銘柄数 24(寄与度+40.30)
値下がり銘柄数 199(寄与度-667.03)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
中外薬 12060 460 +16.57
富士フイルム 5279 259 +9.33
塩野義 5353 77 +2.77
ニチレイ 3090 142 +2.56
味の素 2017 55 +1.98
テルモ 3688 11 +1.59
日本ハム 3935 55 +0.99
大塚HD 4142 27 +0.97
アサヒ 3554 25 +0.90
ファミマ 1898 6 +0.86
旭化成 831.7 14.4 +0.52
積水ハウス 1878 9 +0.32
サッポロHD 2043 33 +0.24
7&iHD 3569 5 +0.18
JT 2023 5 +0.18
明治HD 7670 10 +0.07
浜ゴム 1430 3 +0.05
東ガス 2601.5 6.5 +0.05
帝人 1816 6 +0.04
郵船 1326 10 +0.04
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 3608 -279 -60.30
ファーストリテ 42930 -1500 -54.03
東エレク 20170 -1180 -42.51
KDDI 3164 -173 -37.39
ダイキン 13000 -795 -28.64
京セラ 6233 -266 -19.16
リクルートHD 2908.5 -153.5 -16.59
信越化 10415 -440 -15.85
ファナック 14770 -430 -15.49
花王 8750 -310 -11.17
トヨタ 6725 -304 -10.95
アドバンテ 4290 -150 -10.81
ヤマハ 4250 -280 -10.09
ソニー 6412 -276 -9.94
バンナムHD 5321 -271 -9.76
日東電 4760 -240 -8.65
キッコーマン 4500 -235 -8.47
第一三共 7380 -222 -8.00
資生堂 6318 -220 -7.93
エーザイ 7598 -216 -7.78