9日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり116銘柄、値下がり106銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は5日ぶりに小反落。8日の米国市場では、米国立アレルギー感染症研究所所長が新型コロナウイルス感染者数のピークアウトを示唆する前向きな発言をしたことが市場心理を上向かせた。その後、民主党大統領候補で急進派の社会主義者として知られるサンダース氏が大統領選撤退を発表したことなどもあって、主要株価3指数は大幅高となった。こうした米株高の流れから、日経平均株価は5日続伸してスタートした。ただ、前週末から急ピッチで上昇していた背景や、昨日、国内での新型コロナの感染者数が過去最多を記録して改めて警戒感が高まっていたこともあり、次第に利益確定売りが優勢となった。一時200円程下げる場面もあったが、一方で下値を拾う動きもみられ、大引けにかけて下げ幅を縮めていった。
大引けの日経平均は前日比7.47円安の19345.77円となった。東証1部の売買高は13億6889万株、売買代金は2兆2997億円だった。業種別では、陸運業、証券業、食料品、精密機器、紙・パルプなど東証33業種中20業種がマイナス。他方、鉱業、海運業、非鉄、ガラス・土石などはプラスとなった。東証1部の値上がり銘柄は全体の50%、対して値下がり銘柄は46%となった。
値下がり寄与トップは富士フイルムで1銘柄で日経平均を約15円押し下げた。証券会社による投資評価引き下げの動きが観測されている。同2位はKDDIとなり、花王、ファミマ、中外製薬などがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップも富士フイルムで7.08%安、同2位はJR西で5.42%安だった。
値上がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約19円押し上げた。同2位はファナックとなり、東エレク、ソフトバンクG、TDKなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはスズキで7.60%高、同2位は日本板硝子で5.67%高だった。
*15:00現在
日経平均株価 19345.77(-7.47)
値上がり銘柄数 116(寄与度+127.20)
値下がり銘柄数 106(寄与度-134.67)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 46950 530 +19.09
ファナック 14995 415 +14.95
東エレク 22940 320 +11.53
ソフトバンクG 4183 44 +9.51
TDK 8510 240 +8.65
スズキ 3022 213.5 +7.69
資生堂 6645 115 +4.14
カシオ 1726 71 +2.56
SUBARU 1986 71 +2.56
豊通商 2403 59 +2.13
コムシスHD 2728 55 +1.98
セコム 9078 51 +1.84
日立建 2407 50 +1.80
NTTデータ 1048 10 +1.80
デンソー 3746 44 +1.59
アサヒ 3651 39 +1.40
横河電 1401 37 +1.33
トレンド 4835 35 +1.26
ミネベアミツミ 1654 34 +1.22
安川電 2946 31 +1.12
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
富士フイルム 5326 -406 -14.63
KDDI 3104 -40 -8.65
花王 8910 -173 -6.23
ファミマ 1924 -35 -5.04
中外薬 13535 -125 -4.50
信越化 11255 -120 -4.32
バンナムHD 5288 -117 -4.21
テルモ 3711 -26 -3.75
第一三共 7429 -101 -3.64
アステラス薬 1680 -19.5 -3.51
ダイキン 13905 -90 -3.24
ヤマハ 4350 -90 -3.24
アドバンテ 4605 -45 -3.24
味の素 1820.5 -88 -3.17
エムスリー 3745 -35 -3.03
オリンパス 1627.5 -19 -2.74
トヨタ 6680 -73 -2.63
7&iHD 3473 -71 -2.56
キッコーマン 4795 -65 -2.34
JR東海 17725 -625 -2.25