14日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり172銘柄、値下がり46銘柄、変わらず7銘柄となった。
日経平均は大幅反発。358.92円高の19402.32円（出来高概算5億6000万株）で前場の取引を終えている。
連休明けとなった13日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落し、328ドル安となった。今週から1-3月期決算発表が本格化するのを前に、新型コロナウイルスが経済や企業業績に多大な悪影響を与えるとの警戒感が広がった。産油国が合意した減産は原油需要の減少予測に見合った規模ではないとの見方もあった。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、フィラデルフィア半導体株指数も1％超の上昇。東京市場では前日にNYダウの下落を先取りしていたこともあり、本日の日経平均は米ハイテク株高を支援材料に106円高からスタートした。その後、トランプ米大統領が早期の経済活動再開に意欲を示し、米株価指数先物が上昇したことに伴い、日経平均も19490.12円（446.72円高）まで上昇する場面があった。
セクターでは、小売業、サービス業、電気機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。半面、空運業、建設業、その他金融業など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の60％、対して値下がり銘柄は36％となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約58円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、東エレク、ファミマ、アドバンテス、TDK、ファナックなどがつづいた。ソフトバンクGは前期、1兆円超の営業赤字になったと発表したが、朝安後に切り返した。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは今期大幅増益見通しを発表したファミマで6.84％高、同2位は安川電で5.24％高だった。
値下がり寄与トップは清水建設となった。同2位は大林組となり、キヤノン、大成建設などがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップも清水建設で4.37％安、同2位は鹿島で3.78％安だった。清水建設は約500の作業所を閉所する方針を固めたと発表し業績へのマイナス影響を警戒する動きが優勢となり、他のゼネコン各社も全般軟調となっている。
*11:30現在
日経平均株価 19402.32(+358.92)
値上がり銘柄数 172(寄与度+371.50)
値下がり銘柄数 46(寄与度-12.58)
変わらず銘柄数 7
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 47970 1620 +58.36
ソフトバンクG 4339 139 +30.04
東エレク 22370 580 +20.89
ファミマ 1812 116 +16.71
アドバンテ 4645 215 +15.49
TDK 8960 360 +12.97
ファナック 14930 335 +12.07
リクルートHD 2619.5 105 +11.35
中外薬 13830 265 +9.55
エーザイ 7844 245 +8.83
信越化 11365 240 +8.65
エムスリー 3795 95 +8.21
オリンパス 1625 56 +8.07
KDDI 3130 30 +6.48
キッコーマン 4770 170 +6.12
安川電 3215 160 +5.76
アステラス薬 1752.5 29.5 +5.31
ヤマハ 4290 145 +5.22
京セラ 6147 72 +5.19
NTTデータ 1061 27 +4.86
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
清水建 787 -36 -1.30
大林組 899 -34 -1.22
キヤノン 2251 -19 -1.03
大成建 3145 -120 -0.86
塩野義 5432 -22 -0.79
鹿島 1068 -42 -0.76
積水ハウス 1784.5 -20 -0.72
イオン 2159 -17 -0.61
高島屋 929 -30 -0.54
キリンHD 2082 -13 -0.47
住阪セメ 3185 -125 -0.45
洋缶HD 1123 -12 -0.43
クボタ 1233 -10.5 -0.38
日立建 2409 -8 -0.29
東急 1633 -14 -0.25
三井不 1884.5 -6.5 -0.23
静岡銀 619 -6 -0.22
シチズン時計 361 -6 -0.22
ヤマハ発 1257 -6 -0.22
デンカ 2558 -28 -0.20