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ヒト・コミュニケーションズHD—2Qは売上高が361.98億円、強みであるアウトソーシング事業が堅調

ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスは13日、2020年8月期第2四半期(19年9月-20年2月)連結決算を発表した。売上高は361.98億円、営業利益は18.94億円、経常利益は19.12億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は10.32億円となった。なお、同社は単独株式移転により2019年3月1日に設立されたため、前年同期実績はないものの、実質的な連結範囲に変更のないヒト・コミュニケーションズとの業績比較では、売上高が前年同期比113%、営業利益が同117%となった。

アウトソーシング事業の売上高は前年同期比23.5%増の116.65億円、営業利益は同26.4%増の11.42億円となった。モバイル商材において、大手通信キャリアから国内全エリアを対象とした業務運営事務局の新規案件を受注したほか、スポーツイベント運営等の受注が好調に推移した。

人材派遣事業の売上高は前年同期比4.3%減の43.24億円、営業利益は同7.3%増の2.76億円となった。家電、ストアサービス等の商材を中心に、幅広い取引先からの販売系営業支援の新規案件受注獲得に取り組んだことにより、家電商材において常勤案件を中心に国内主要メーカーからの受注が回復したほか、訪日外国人旅行者向けの人材サービスの受注が増加した。また、継続的な単価交渉による利益率の改善が営業利益の増加に寄与した。

EC・TC支援事業の売上高は前年同期比0.5%増の142.93億円、営業利益は同4.8%増の4.09億円となった。ファッション・スポーツ領域を中心にECサイト運営受託の新規営業活動に注力した結果、利益率の高い新規ECサイトの立ち上げが好調に推移した。

ホールセール事業の売上高は前年同期比2.9%増の37.07億円、営業利益は同84.8%増の1.62億円となった。国内大手小売店向けの衣料品の商品企画や卸売の営業活動に加え、新規取引先の開拓に注力した。さらに、ブランドやコンテンツホルダー、タレントやSNSと協業した商品企画・製造を強化した。また、企画力を活かした高利益率商品の提案営業の強化及び物流倉庫の集約等のコスト効率化に取り組んだ。

その他の、売上高は前年同期比1,002.1%増の22.08億円、営業損失は0.86億円(前年同期は0.16億円の損失)となった。2019年9月に新規連結したトライアングル及びLOWCALの業績が売上の増加に寄与した。また、同社グループが運営するスポーツイベント向けECサイトによる商品の販売が好調に推移したことに加え、社会福祉サービスも堅調に推移した。

2020年8月通期の連結業績予想については、EC・TC支援事業等は堅調な推移が見込まれるものの、新型コロナウイルスの影響が不透明なこともあり、売上高は前期比12.8%増の720.00億円、営業利益は同12.0%増の33.50億円、経常利益は同12.2%増の33.70億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同10.2%増の19.00億円とする期初計画を据え置いている。

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