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ジャストプラ Research Memo(6):無借金経営で自己資本比率は90%超と好財務体質を維持

■ジャストプランニングの業績動向

3. 財務状況と経営指標
2020年1月期末の総資産は前期末比33百万円増加の3,437百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は現預金が135百万円増加し、短期貸付金が303百万円、貸倒引当金が68百万円それぞれ減少した。固定資産では有形固定資産が71百万円減少した一方で、ソフトウェア等の無形固定資産が49百万円増加したほか、長期貸付金が297百万円、貸倒引当金が125百万円増加した。なお、長期貸付金は元社長に対する損賠賠償金(総額303百万円)にかかるものとなっており、準金銭消費貸借契約の締結により同社株式368,400株と一部財産について担保権を設定している。

負債合計は前期末比16百万円増加の284百万円と若干増加した。また、純資産合計は同16百万円増加の3,152百万円となった。配当金支出で93百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で108百万円を計上し、利益剰余金が14百万円増加した。

経営指標について見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は91.6%と高水準を維持している。主力事業となるASP事業はストック型ビジネスモデルで安定した収益が見込めることや、大きな資金需要がないことが要因となっている。収益性について見ると、ROAで7.2%、ROEで3.4%、売上高営業利益率で10.2%とここ1~2期は低下傾向となっている。「Putmenu」事業の先行投資費用を積極投下していることが主因であり、同事業が収益貢献してくれば収益性も再度向上するものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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