30日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり185銘柄、値下がり39銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅反発して大台の20000円を回復した。前日の米国市場では、原油価格の反発や新型コロナウイルス治療薬として期待されている米ギリアド社のレムデシビルの臨床試験で肯定的な効果が確認されたことを好感し、主要株価指数は大きく上昇した。また、連邦公開市場委員会(FOMC)で当面大規模緩和を維持する姿勢が示されたことも後押しした。こうした流れを受けて、日経平均は節目の20000円を軽く超える20105.68円からスタートし、後場に入ってから高いところでは20365.89円まで上げ幅を広げる場面もみられた。ただ、急ピッチでの上げだったこともあり、大引けにかけてはやや上げ幅を縮小する格好なった。
大引けの日経平均は前日比422.50円高の20193.69円となった。東証1部の売買高は17億1766万株、売買代金は3兆584億円だった。業種別では、鉄鋼、鉱業、証券・商品先物取引業、不動産、非鉄金属、電気機器など東証33業種中23業種がプラス。一方、電気・ガス業、空運業、食料品、情報・通信業などがマイナスとなった。東証1部の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は29%であった。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約90円押し上げた。同2位はファナックとなり、東エレク、リクルートHD、TDK、ダイキンなどがつづいた。日経平均構成銘柄の上昇率トップはオークマで12.88%高、同2位はアルプスアルで12.53%高だった。中国製造業・非製造業PMIがそろって好不況の節目となる50を上回ったことをうけ、「日経中国関連株50」に採用されている銘柄の上昇が目立った。
値下がり寄与トップはKDDIで1銘柄で日経平均を約16円押し下げた。同2位は中外製薬となり、花王、セコム、エムスリーなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 20193.69(+422.50)
値上がり銘柄数 185(寄与度+495.90)
値下がり銘柄数 39(寄与度-73.40)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 51500 2500 +90.06
ファナック 17830 950 +34.22
東エレク 22940 855 +30.80
リクルートHD 3182 230 +24.86
TDK 9380 480 +17.29
ダイキン 14005 470 +16.93
信越化 12015 315 +11.35
スズキ 3469 296 +10.66
オリンパス 1725.5 65.5 +9.44
ファミマ 1833 64 +9.22
ホンダ 2610.5 127.5 +9.19
NTTデータ 1105 50 +9.01
デンソー 3812 248 +8.93
京セラ 5779 114 +8.21
ヤマハ 4380 200 +7.20
安川電 3565 190 +6.84
アドバンテ 5270 90 +6.48
エプソン 1227 88 +6.34
ソニー 6932 169 +6.09
電通G 2278 148 +5.33
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3109 -76 -16.43
中外薬 12810 -395 -14.23
花王 8316 -157 -5.66
セコム 9005 -125 -4.50
エムスリー 3890 -50 -4.32
テルモ 3572 -23 -3.31
武田 3883 -73 -2.63
塩野義 5929 -72 -2.59
アステラス薬 1786.5 -12 -2.16
コナミHD 3405 -55 -1.98
資生堂 6378 -51 -1.84
日清粉G 1682 -47 -1.69
ニチレイ 2686 -80 -1.44
富士フイルム 5139 -36 -1.30
明治HD 7470 -160 -1.15
NTT 2443 -79 -1.14
JR東日本 7873 -264 -0.95
京王 6100 -110 -0.79
トヨタ 6666 -19 -0.68
楽天 916 -15 -0.54