11日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり190銘柄、値下がり33銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は3日続伸。8日の米国市場でNYダウは続伸し、455ドル高となった。4月雇用統計で失業率が戦後最高を記録したが、米中関係の悪化懸念が後退し、経済活動再開に向けた動きも相場を押し上げた。また、国内では新型コロナウイルス感染者の増加ペースが鈍化し、14日にも一部の県で緊急事態宣言を解除することが検討されていると伝わったことから、週明けの日経平均は154円高からスタート。前場には20534.88円（前週末比355.79円高）まで上昇する場面もあったが、上値では利益確定の売りが出て伸び悩んだ。
大引けの日経平均は前日比211.57円高の20390.66円となった。3月6日以来の高値水準となる。東証1部の売買高は13億1355万株、売買代金は2兆2098億円だった。業種別では、空運業、海運業、鉄鋼が上昇率上位だった。一方、証券、医薬品、精密機器が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の80％、対して値下がり銘柄は18％となった。
値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位はリクルートHDとなり、2銘柄で日経平均を約77円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはアルプスアルで12.57％高、同2位はANAで10.61％高だった。アルプスアルは、決算発表で追加的なネガティブ要因は見当たらず、株価が既に大幅に調整していたことも相まってアク抜け的な動きに。また、ANAの他、日本航空や海運株などの強さが目立つなど、経済活動再開に向けた流れを意識した買い戻しの動きが強まった。
一方、値下がり寄与トップはエムスリー、同2位は中外薬となり、2銘柄で日経平均を約33円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップもエムスリーで5.98％安、同2位は塩野義で5.44％安だった。塩野義は、後場に20年3月期決算を発表。営業利益が前期比9.6％減の1252.31億円と従来予想（1415億円）を下回ったことに加え、本日は医薬品株などがリバランスの影響で全般弱かったこともあり安値引けに。
*15:00現在
日経平均株価 20390.66(+211.57)
値上がり銘柄数 190(寄与度+312.62)
値下がり銘柄数 33(寄与度-101.05)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 53580 1650 +59.44
リクルートHD 3312 163 +17.62
スズキ 3603 258 +9.29
東エレク 22720 230 +8.29
デンソー 3865 183 +6.59
TDK 9550 180 +6.48
トヨタ 6658 166 +5.98
NTTデータ 1164 33 +5.94
ホンダ 2614 76 +5.48
アルプスアル 1263 141 +5.08
ファミマ 1861 35 +5.04
住友不 2991.5 125.5 +4.52
ブリヂストン 3422 119 +4.29
電通G 2358 114 +4.11
資生堂 6503 113 +4.07
アサヒ 3813 113 +4.07
ソニー 7059 111 +4.00
ミネベアミツミ 1875 107 +3.85
SUBARU 2220.5 105.5 +3.80
キヤノン 2253 68.5 +3.70
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エムスリー 3695 -235 -20.32
中外薬 12725 -365 -13.15
塩野義 5636 -324 -11.67
テルモ 3511 -52 -7.49
アステラス薬 1805 -30 -5.40
アドバンテ 5300 -70 -5.04
第一三共 7635 -115 -4.14
エーザイ 7440 -104 -3.75
KDDI 3158 -17 -3.67
コムシスHD 2992 -88 -3.17
ファナック 17835 -75 -2.70
富士フイルム 5213 -74 -2.67
日本ハム 3770 -125 -2.25
花王 8450 -60 -2.16
京セラ 5776 -27 -1.95
オリンパス 1668 -13.5 -1.95
トレンド 5370 -50 -1.80
ダイキン 14050 -40 -1.44
日産化学 4045 -35 -1.26
協和キリン 2582 -32 -1.15