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米国株見通し:上げ渋りか、低調な経済指標や米中対立で失速も

(16時40分現在)

S&P500先物      2,855.88(+8.88)
ナスダック100先物   9,125.25(+45.75)

グローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は80ドル高。NY原油先物(WTI)も堅調地合いで、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。

14日の主要3指数は反発。ダウは一時400ドル超下げたが、上昇に転じ377ドル高の23625ドルで取引を終えた。この日発表された新規失業保険申請件数が予想を上回る内容となり、雇用情勢の悪化が鮮明になった。また、新型コロナウイルスの発生源をめぐる米中対立も市場心理を圧迫。半面、ロックダウンの段階的解除による経済正常化への期待感から、株買いに振れた。堅調地合いの原油価格も支援材料となった。

本日は買いが続かない見通し。今晩の小売売上高は前月から一段と悪化し、消費の落ち込みが顕著になりそうだ。その後の鉱工業生産も下げ幅を拡大すると予想され、製造業の低迷が懸念されよう。経済活動再開への思惑から経済指標に対する反応は限定的ながら、リーマンショック時を凌駕する弱い内容が示されれば、積極的な買いを抑制する要因となる。また、米中対立も引き続き懸念材料で、週末の売りを誘発する可能性があろう。

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