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米国株見通し:上げ渋りか、米中対立の先鋭化に警戒感

(16時40分現在)

S&P500先物      2,931.12(+12.37)
ナスダック100先物   9,341.25(+40.50)

グローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は100ドル高。NY原油先物(WTI)は高値圏を維持し、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。

19日の主要3指数は反落。ダウは390ドル安の24206ドルで取引を終えた。前日の大幅高の反動から、調整の売りが強まった。また、バイオ製薬の新型コロナウイルス向けのワクチン開発に関する悲観的な報道を受け期待は後退し、地合いを悪化させた。一方、この日注目されたムニューシン財務長官とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言への反応は限定的だったが、緩和スタンスの維持は一段の株安を抑える要因となった。

本日は買い先行が予想されるものの、上昇は続かない見通し。引き続きワクチン開発が注目され、期待が再び高まれば関連セクターを中心に幅広い買いにつながりそうだ。ただ、ロックダウンを解除した州での新規感染者の増加を受け、経済の正常化を見込んだ買いは抑制されよう。一方、世界保健機関(WHO)のコロナ対応をめぐる米中対立で、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は第1段階に合意した米中貿易交渉について破棄されないと指摘。ただ、先行きへの警戒は根強く、利益確定売りを誘発する可能性もあろう。

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