25日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり205銘柄、値下がり17銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は3営業日ぶりに反発。294.62円高の20682.78円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えた。政府は東京など5都道県で続く新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の解除について、諮問委員会が東京と埼玉、千葉、神奈川、北海道が対象から外れ全面解除を了承。経済活動再開への期待から20600円を回復して始まった日経平均は、寄り付き直後に20713.02円まで上げ幅を広げる局面もみられた。一方で、香港ハンセン指数の弱い動きが重石となる局面もあったが、前引けにかけて再び強含みの展開となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位はリクルートHDとなり、2銘柄で日経平均を約68円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはカシオで14.36%高、同2位は東急不HDで6.91%高だった。カシオは、先週末に20年3月期の決算を発表。営業利益は291億円とコンセンサスを下回ったが、新型コロナの影響が80億円程度あったことから、ネガティブな見方にはつながっていない。時計事業では足元で中国市場が急回復しているもようであり、こちらも支援材料に。
一方、値下がり寄与トップは富士フイルム、同2位はテルモとなり、2銘柄で日経平均を約8円押し下げた。富士フイルムは、20年3月期の営業利益(米国基準)は1866億円だったと発表、会社計画の2200億円を大幅に下回る着地となった。また、日経平均構成銘柄の下落率トップも富士フイルムで3.76%安、同2位は日本板硝子で3.15%安だった。日本板硝子は、先週末に20年3月期の決算を発表、営業利益は212億円で第3四半期決算時に下方修正した水準での着地。むしろ、稼働率の大幅な低下によって、4月の単月売上高が前年同月比52%の減少となっていることが嫌気されているようだ。
*11:30現在
日経平均株価 20682.78(+294.62)
値上がり銘柄数 205(寄与度+305.34)
値下がり銘柄数 17(寄与度-10.72)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 54500 1500 +54.03
リクルートHD 3458 128 +13.83
エムスリー 4235 125 +10.81
中外薬 14290 285 +10.27
第一三共 8818 246 +8.86
東エレク 22365 240 +8.65
カシオ 1879 236 +8.50
NTTデータ 1255 47 +8.47
ファナック 18115 190 +6.84
ソフトバンクG 4637 30 +6.48
ホンダ 2608.5 85.5 +6.16
ファミマ 1855 42 +6.05
塩野義 5878 129 +4.65
トレンド 5820 120 +4.32
信越化 12035 110 +3.96
オリンパス 1716 26 +3.75
ダイキン 14900 100 +3.60
安川電 3755 90 +3.24
アステラス薬 1734.5 16 +2.88
バンナムHD 5845 77 +2.77
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
富士フイルム 4759 -186 -6.70
テルモ 3868 -9 -1.30
太陽誘電 2915 -18 -0.65
花王 8561 -10 -0.36
ミネベアミツミ 1781 -9 -0.32
イオン 2275 -8.5 -0.31
日化薬 1023 -8 -0.29
大成建 3605 -35 -0.25
楽天 985 -5 -0.18
アルプスアル 1176 -4 -0.14
京セラ 5550 -2 -0.14
板硝子 369 -12 -0.04
ソニーFH 2593 -2 -0.01
ユニチカ 329 -2 -0.01
デンカ 2581 -1 -0.01
NTTドコモ 2970 -1 -0.00
三菱自 287 -1 -0.00