6月1日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり115銘柄、値下がり102銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は反発。5月29日の米国市場ではNYダウが17ドル安と小幅に続落する一方、ナスダック総合指数は反発と高安まちまちだった。注目されたトランプ大統領の対中方針を巡る会見で貿易合意の撤回などが出ず、ハイテク株を中心に買い戻しが入った。国内では休業要請が段階的に緩和されつつあることが好感され、週明けの日経平均は33円高からスタートすると、前場には一時22161.39円（前週末比283.50円高）まで上昇。ただ、22000円台回復に伴い利益確定の売りも出て、後場は急速に上げ幅を縮める場面もあった。
大引けの日経平均は前週末比184.50円高の22062.39円となった。終値で22000円台を回復するのは2月26日以来、およそ3カ月ぶり。東証1部の売買高は12億0168万株、売買代金は2兆3258億円だった。業種別では、証券、電気・ガス業、情報・通信業が上昇率上位だった。一方、医薬品、保険業、ゴム製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の46％、対して値下がり銘柄は50％となった。
値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位はソフトバンクGとなり、2銘柄で日経平均を約89円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは洋缶HDで6.89％高、同2位はアドバンテストで5.83％高だった。洋缶HDは、アルコール飲料向けのアルミ缶の需要拡大にともなう生産能力増強について発表している。SOX指数の上昇などもあり、アドバンテストの他、東エレクなど半導体関連の強さも目立った。
一方、値下がり寄与トップは第一三共、同2位は塩野義となり、2銘柄で日経平均を約27円押し下げた。第一三共は、DS-1062に関する一部外資系証券のコメントなどが利食いのきっかけになったようだ。また、日経平均構成銘柄の下落率トップも第一三共で5.74％安、同2位は三井金属で3.14％安だった。三井金属は、21年3月期の経常利益は10億円で前期比89.3％との大幅減益見通し。市場想定線との見方もあったものの、減益率の大きさをネガティブ視する動きが終日優勢だった。
*15:00現在
日経平均株価 22062.39(+184.50)
値上がり銘柄数 115(寄与度+265.30)
値下がり銘柄数 102(寄与度-80.80)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 61880 1350 +48.63
ソフトバンクG 5018 186 +40.20
東エレク 22455 955 +34.40
アドバンテ 5630 310 +22.33
アステラス薬 1969.5 55 +9.91
TDK 10340 260 +9.37
花王 8891 244 +8.79
資生堂 6802 232 +8.36
KDDI 3167 31 +6.70
京セラ 5918 87 +6.27
リクルートHD 3751 41 +4.43
ダイキン 15950 100 +3.60
ソニー 6973 99 +3.57
太陽誘電 3095 95 +3.42
NTTデータ 1263 18 +3.24
洋缶HD 1225 79 +2.85
アルプスアル 1370 68 +2.45
セコム 9394 60 +2.16
オムロン 7200 60 +2.16
バンナムHD 6055 59 +2.13
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
第一三共 9506 -579 -20.86
塩野義 6190 -171 -6.16
ファミマ 1979 -40 -5.76
大塚HD 4739 -125 -4.50
中外薬 15800 -90 -3.24
武田 4114 -77 -2.77
キッコーマン 5360 -60 -2.16
協和キリン 2862 -60 -2.16
ブリヂストン 3520 -57 -2.05
ヤマトHD 2347 -37 -1.33
トヨタ 6720 -35 -1.26
三菱商 2482 -33 -1.19
積水ハウス 2022 -30.5 -1.10
デンソー 4101 -30 -1.08
小田急 2631 -58 -1.04
東京海上 4612 -56 -1.01
日揮HD 1132 -27 -0.97
富士フイルム 4954 -27 -0.97
住友鉱 2953.5 -47.5 -0.86
丸井G 1920 -23 -0.83