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日経平均は反落、東京のコロナ感染者増で後場軟化

日経平均は反落。6月30日の米国市場でNYダウは続伸し、217ドル高となった。6月の消費者信頼感指数が急回復し、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長らの議会証言を受けて新型コロナウイルスを巡る追加支援策への期待も高まった。本日の日経平均はこうした流れを好感し50円高からスタート。ただ、NYダウ先物の時間外取引での下落や円相場の上昇が重しとなり、後場に入ると1日の東京都の新型コロナ感染者数が60人以上になったと伝わり22039.56円(前日比248.58円安)まで下落する場面があった。

大引けの日経平均は前日比166.41円安の22121.73円となった。東証1部の売買高は11億8497万株、売買代金は2兆0351億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、医薬品、繊維製品、不動産業、ゴム製品、パルプ・紙が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の85%、対して値上がり銘柄は13%となった。

個別では、トヨタ自、三菱UFJ、キーエンスなどが軟調で、ファーストリテや任天堂は小安い。新型コロナの影響でLINEとの経営統合が遅れると発表したZHDは3%超の下落。業績の大幅な悪化が嫌気された三陽商は急落し、事業再生ADR(私的整理)制度の利用を発表したサンデンHDは東証1部下落率トップとなった。一方、米半導体株高の流れを引き継いで東エレクが5%近く上昇し、レーザーテックやアドバンテスも堅調だった。その他売買代金上位ではソニー、ダイキンが買い優勢。業績上方修正のパイプドHDや日農薬、好決算のピックルスは急伸し、キーパー技研が東証1部上昇率トップとなった。

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