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2日の米国市場ダイジェスト:NYダウ92ドル高、予想上回る米6月雇用統計で早期回復期待が再燃

■NY株式:NYダウ92ドル高、予想上回る米6月雇用統計で早期回復期待が再燃

米国株式相場は上昇。ダウ平均は92.39ドル高の25827.36ドル、ナスダックは53.00ポイント高の10207.63ポイントで取引を終了した。6月雇用統計が予想を上回ったため、早期回復期待が高まり大きく上昇して寄り付いた。その後、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が全米の1日あたりの新たな感染者数が過去最多に達した発表すると第2波への警戒感が強まり上げ幅を縮小。しかし、トランプ大統領が第4弾パンデミック救済策に着手したことを明らかにすると、期待感が下支えとなり引けにかけても上昇を維持した。セクター別では、素材、自動車・自動車部品が大きく上昇した一方で、不動産や消費者サービスが下落した。

電気自動車(EV)のテスラ(TSLA)は4−6月期納車台数が市場予想を上回り急伸。レンタカーのエイビスバジェット(CAR)はモルガンスタンレーによる投資判断引き上げが好感され急伸した。音楽配信のスポティファイ(SPOT)はビデオ配信サービスの開始を検討しているとの報道が好感され上昇。一方で、製薬会社モデルナ(MRNA)は当初予定していた治験の開始が遅れる可能性が報じられ急落した。ソーシャルネットワーキングのフェイスブック(FB)は大手企業による広告ボイコットが続き下落した。

オンライン保険会社のオンラインレモネード(LMND)はNY証券取引所に2日上場を果たした。上場価格の29ドルを140%近く上回る価格で取引され好調な滑り出しとなった。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米6月雇用統計改善で早期回復期待が再燃

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円40銭から107円72銭まで上昇して107円50銭で引けた。米6月雇用統計で失業率は5月から予想以上に低下したほか、非農業部門雇用者数は過去最大の伸びを記録し、予想を上回る結果を受けて早期の景気回復期待が再燃し、ドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1297ドルから1.1223ドルまで下落して1.1240ドルで引けた。ユーロ・円は121円44銭まで上昇後、120円75銭まで下落。すみやかな景気回復期待に一時リスク選好の円売りが強まったが、全米のウイルス感染拡大に懸念が再燃しリスク選好の動きは後退した。ポンド・ドルは1.2530ドルから1.2457ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9432フランから0.9465フランまで上昇した。

■NY原油:続伸で40.65ドル、米雇用統計の改善などが支援材料に

NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:40.65 ↑0.83)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.83ドルの1バレル=40.65ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは39.46ドル−40.74ドル。2日のアジア市場で39.46ドルまで売られたが、押し目買いが入ったことで反転し、40ドル台を回復。6月の米雇用統計の改善を好感した買いが入ったが、ウイルス感染の拡大を警戒して39.59ドルまで下げる場面があった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  23.29ドル   +0.03ドル(+0.13%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.79ドル   +0.18ドル(+0.38%)
ゴールドマン・サックス(GS)197.40ドル  -0.17ドル(-0.09%)
インテル(INTC)        59.13ドル   +0.32ドル(+0.54%)
アップル(AAPL)        364.11ドル  0.00ドル(0.00%)
アルファベット(GOOG)    1464.70ドル +26.66ドル(+1.85%)
フェイスブック(FB)     233.42ドル  -4.13ドル(-1.74%)
キャタピラー(CAT)      127.72ドル  +1.66ドル(+1.32%)
アルコア(AA)         10.97ドル   +0.02ドル(+0.18%)
ウォルマート(WMT)      119.21ドル  -0.48ドル(-0.40%)

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