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日経平均は92円安でスタート、武田やアドバンテスが軟調

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22791.75;-92.47
TOPIX;1578.10;-4.64

[寄り付き概況]

 22日の日経平均は92.47円安の22791.75円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日21日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は159.53ドル高の26840.40ドル、ナスダックは86.73ポイント安の10680.36ポイントで取引を終了した。企業の良好な決算や欧州が復興基金で合意したことが好感され上昇して寄り付いた。その後、今週後半に主要ハイテク株の決算が控えており、内容を見極めたいとの思惑から手仕舞う動きが広がり、上げ幅を縮めた。

 今日の東京株式市場は売り先行で始まった。昨日の米国株式市場でダウ平均上昇の要因の一つとなったEU復興基金案の合意は、東京市場では昨日の後場にすでに織り込み済みとの見方から、買い手掛かり材料とはならなかった。むしろ、欧州景気の回復期待で外為市場でユーロが買われ、ドルがユーロ以外の通貨に対しても安くなり、早朝の時間帯に1ドル=106円60銭台と、昨日の円の安値から70銭ほど円高・ドル安に振れ、株価を抑える要因となった。新型コロナに関しては、トランプ米大統領が、新型コロナの今後の見通しについて「状況は良くなる前におそらく悪くなる。」と発言し、また、小池東京都知事が、4連休は不要不急の外出を控えるよう都民に呼び掛ける考えを示すなど、新型コロナへの警戒感が一段と強くなっており、明日からの4連休を控え、積極的な買いは手控えられた。

 セクター別では、医薬品、サービス業、その他製品、精密機器、電気機器などが下落率上位、鉄鋼、鉱業、非鉄金属、石油石炭製品、銀行業などが上昇率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソニー、キーエンス、JR東、楽天、NEC、武田薬、アドバンテストなどが下落。他方、三菱UFJ、JT、村田製、コマツ、ダイキンなどが上昇している。

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