22日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり137銘柄、値下がり79銘柄、変わらず9銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反落。55.47円安の22828.75円(出来高概算5億3582万株)で前場の取引を終えている。
前日21日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は159.53ドル高の26840.40ドル、ナスダックは86.73ポイント安の10680.36ポイントで取引を終了した。企業の良好な決算や欧州が復興基金で合意したことが好感され上昇して寄り付いた。その後、今週後半に主要ハイテク株の決算が控えており、内容を見極めたいとの思惑から手仕舞う動きが広がり、上げ幅を縮めた。
今日の東京株式市場は売り先行で始まった。昨日の米国株式市場でダウ平均上昇の要因の一つとなったEU復興基金案の合意は、東京市場では昨日の後場の段階ですでに織り込み済みとの見方から、買い手掛かり材料とはならなかった。むしろ、欧州景気の回復期待で外為市場でユーロが買われ、ドルがユーロ以外の通貨に対しても安くなり、早朝の時間帯に1ドル=106円60銭台と、昨日の円の安値から70銭ほど円高・ドル安に振れ、株価を抑える要因となった。
新型コロナに関しては、トランプ米大統領が、新型コロナの今後の見通しについて「状況は良くなる前におそらく悪くなる。」と発言し、また、小池東京都知事が、4連休は不要不急の外出を控えるよう都民に呼び掛ける考えを示すなど、新型コロナへの警戒感が一段と強くなっており、積極的な買いは手控えられた。寄り後は、明日からの4連休を控え、次第に模様眺め気分が強くなった。
セクターでは、鉱業、ゴム製品、石油石炭製品、非鉄金属、電気・ガス業などが上昇率上位。一方、医薬品、陸運業、精密機器、サービス業、空運業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の35%、対して値下がり銘柄は60%となっている。
値下がり寄与トップはテルモとなり1銘柄で日経平均を約18円押し下げた。同2位はファーストリテとなり、中外製薬、第一三共、セコム、花王などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは信越化となり1銘柄で日経平均を8円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、ファナック、エムスリー、ホンダ、日産化学などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 22828.75(-55.47)
値上がり銘柄数 137(寄与度+80.28)
値下がり銘柄数 79(寄与度-135.75)
変わらず銘柄数 9
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
信越化 13365 230 +8.29
ソフトバンクG 6495 31 +6.70
ファナック 20920 125 +4.50
エムスリー 5090 50 +4.32
ホンダ 2799 34 +2.45
日産化学 5670 60 +2.16
ダイキン 19400 60 +2.16
オリンパス 1992.5 14 +2.02
エプソン 1247 27 +1.95
ブリヂストン 3464 48 +1.73
7&iHD 3496 46 +1.66
豊通商 2862 45 +1.62
スズキ 3770 41 +1.48
コナミHD 3480 40 +1.44
大和ハウス 2591.5 40 +1.44
日東電 6240 40 +1.44
日本ハム 4365 70 +1.26
デンソー 4166 31 +1.12
洋缶HD 1233 29 +1.04
住友不 2856 29 +1.04
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
テルモ 4048 -127 -18.30
ファーストリテ 58850 -490 -17.65
中外薬 5162 -123 -13.29
第一三共 8470 -354 -12.75
セコム 9246 -255 -9.19
花王 8506 -214 -7.71
トレンド 6160 -150 -5.40
資生堂 6651 -103 -3.71
ファミマ 2367 -24 -3.46
リクルートHD 3595 -30 -3.24
ソニー 8292 -87 -3.13
エーザイ 8680 -87 -3.13
安川電 3835 -85 -3.06
アステラス薬 1718.5 -14.5 -2.61
アドバンテ 6700 -30 -2.16
塩野義 6382 -56 -2.02
KDDI 3332 -9 -1.95
キッコーマン 4850 -45 -1.62
京セラ 5908 -21 -1.51
オムロン 7450 -40 -1.44