29日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上が44銘柄、値下がり176銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は4日続落。178.33円安の22479.05円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。
28日の米株式市場でNYダウは反落し、205ドル安となった。共和党上院が追加の経済対策を発表したものの、民主党案とかけ離れ交渉が長引くとの懸念が強まった。また、7月の消費者信頼感指数、企業決算でもスリーエムやマクドナルドなどの内容が市場予想を下回った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は1.3%安となり、為替相場も大規模な金融緩和が当面維持されるとの見方から一時1ドル=104円台まで円高に振れ、本日の日経平均はこうした流れを引き継いで113円安からスタート。その後は22500円を挟んでの軟調もみ合いとなり、前場中ごろには中国株の軟調な出足を受けて22454.15円(203.23円安)まで下落する場面があった。
セクターでは、鉄鋼、輸送用機器、電気機器などが下落率上位。半面、海運業、電気・ガス業、不動産業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の76%、対して値上がり銘柄は20%となっている。
値下がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約52円押し下げた。前日に第1四半期決算を発表、第1四半期実績・通期見通しともに市場予想を下振れた。同2位は信越化となり、キヤノン、京セラ、資生堂、ダイキンなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはキヤノンとなり13.14%安となった。キヤノンは4-6月期が四半期初の営業赤字となったことや中間配当金の大幅な減配が嫌気された。
一方、値上がり寄与トップは中外製薬となり1銘柄で日経平均を24円押し上げた。同2位はファーストリテとなり、ソフトバンクG、オムロン、第一三共、KDDIなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 22479.05(-178.33)
値上がり銘柄数 44(寄与度+72.78)
値下がり銘柄数 176(寄与度-250.73)
変わらず銘柄数 5
※本日、構成銘柄からソニーFHが除外された一方、JPXが採用された影響
で、寄与度の合計と日経平均株価の前日比下落幅は一致しません。
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
中外薬 5264 226 +24.34
ファーストリテ 58550 300 +10.77
ソフトバンクG 6674 29 +6.25
オムロン 7590 160 +5.74
第一三共 9659 102 +3.66
KDDI 3345 11 +2.37
7&iHD 3346 50 +1.79
住友不 2837.5 46 +1.65
アドバンテ 6710 20 +1.44
日清粉G 1612 38 +1.36
イオン 2588 35.5 +1.27
日産化学 5710 30 +1.08
トレンド 6280 30 +1.08
エーザイ 8811 26 +0.93
エムスリー 5120 10 +0.86
協和キリン 2725 23 +0.83
塩野義 6423 23 +0.83
サイバー 6120 110 +0.79
三井不 1772 19 +0.68
菱地所 1576 15.5 +0.56
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 18810 -1450 -52.05
信越化 13075 -425 -15.26
キヤノン 1804 -273 -14.70
京セラ 5742 -160 -11.49
資生堂 6295 -315 -11.31
ダイキン 18675 -275 -9.87
リクルートHD 3444 -80 -8.61
TDK 10810 -200 -7.18
トヨタ 6471 -165 -5.92
日東電 6030 -160 -5.74
スズキ 3445 -140 -5.03
富士フイルム 4819 -106 -3.80
オリンパス 1950.5 -26 -3.73
花王 8332 -102 -3.66
安川電 3650 -100 -3.59
エプソン 1175 -44 -3.16
日立建 3000 -85 -3.05
東エレク 28880 -80 -2.87
ソニー 8186 -72 -2.58
ミネベアミツミ 1811 -65 -2.33