29日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり27銘柄、値下がり194銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は4日続落。28日の米国市場でNYダウは反落し、205ドル安となった。追加経済対策の議会合意を巡る不透明感、経済指標や企業決算の予想下振れが嫌気された。大規模な金融緩和が当面維持されるとの見方から為替相場は一時1ドル=104円台まで円高に振れ、本日の日経平均は113円安からスタート。寄り付き後も業績悪化した銘柄を中心に売りが出て下げ幅を広げる展開となり、後場に入ると中国や国内での新型コロナウイルス再拡大を受けて22366.34円(前日比291.04円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比260.27円安の22397.11円となった。4日続落は3月30日~4月2日以来。東証1部の売買高は11億8639万株、売買代金は2兆1053億円だった。業種別では、鉄鋼業、輸送用機器、その他金融業が下落率上位で、その他も全般軟調。海運業と情報・通信業の2業種のみ小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の83%、対して値上がり銘柄は14%となった。
値下がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約56円押し下げた。前日に第1四半期決算を発表、第1四半期実績・通期見通しともに市場予想を下振れた。同2位は信越化となり、キヤノン、資生堂、京セラ、リクルートHDなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはキヤノンとなり13.46%安となった。キヤノンは4-6月期が四半期初の営業赤字となったことや中間配当金の大幅な減配が嫌気された。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を20円押し上げた。同2位はオムロンとなり、アドバンテス、KDDI、ファーストリテ、第一三共などがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 22397.11(-260.27)
値上がり銘柄数 27(寄与度+46.85)
値下がり銘柄数 194(寄与度-306.74)
変わらず銘柄数 4
※本日、構成銘柄からソニーFHが除外された一方、JPXが採用された影響
で、寄与度の合計と日経平均株価の前日比下落幅は一致しません。
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 6739 94 +20.24
オムロン 7600 170 +6.10
アドバンテ 6750 60 +4.31
KDDI 3353 19 +4.09
ファーストリテ 58330 80 +2.87
第一三共 9597 40 +1.44
日清粉G 1606 32 +1.15
塩野義 6430 30 +1.08
アステラス薬 1730 5 +0.90
エムスリー 5120 10 +0.86
イオン 2573.5 21 +0.75
7&iHD 3315 19 +0.68
住友不 2807 15.5 +0.56
エーザイ 8795 10 +0.36
サイバー 6050 40 +0.29
明治HD 8470 40 +0.29
コナミHD 3365 5 +0.18
ヤマトHD 2713 4 +0.14
松井証 887 4 +0.14
NEC 6010 40 +0.14
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 18700 -1560 -56.00
信越化 12975 -525 -18.84
キヤノン 1797.5 -279.5 -15.05
資生堂 6250 -360 -12.92
京セラ 5737 -165 -11.85
リクルートHD 3435 -89 -9.58
TDK 10770 -240 -8.61
トヨタ 6433 -203 -7.29
ダイキン 18770 -180 -6.46
日東電 6010 -180 -6.46
スズキ 3411 -174 -6.25
JPX 2583 -168 -6.03
富士フイルム 4770 -155 -5.56
花王 8288 -146 -5.24
安川電 3610 -140 -5.03
中外薬 4997 -41 -4.42
オリンパス 1946.5 -30 -4.31
エプソン 1163 -56 -4.02
ホンダ 2658 -53.5 -3.84
ソニー 8168 -90 -3.23