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20日の米国市場ダイジェスト:NYダウ46ドル高、ハイテク株がけん引

■NY株式:NYダウ46ドル高、ハイテク株がけん引

米国株式相場は上昇。ダウ平均は46.85ドル高の27739.73ドル、ナスダックは118.49ポイント高の11264.95ポイントで取引を終了した。先週分の新規失業保険申請件数が予想外に増加し再び100万件台に戻ったほか、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下回ったため、労働市場や景気の回復に警戒感が広がり下落して寄り付いた。しかし、ハイテクセクターに幅広く買いが広がり、引けにかけて上昇に転じる展開となった。セクター別では、ソフトウェアサービス、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、エネルギー、銀行が下落。

配車サービスのウーバー(UBER)とリフト(LYFT)はカリフォルニア州での運転手の雇用を巡る問題で、当面の営業継続が承認されたことが好感され上昇した。株式分割を控えている携帯端末のアップル(AAPL)と電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はそれぞれ急伸。衣料や美容製品を販売するLブランズ(LB)は予想を上回った決算が好感され上昇した。一方で化粧品大手のエスティローダ(EL)は予想を上回る損失を計上、コスト削減で従業員の3%を解雇する計画を発表し下落。また、航空大手のアメリカン航空(AAL)は需要が低迷している15の小都市路線の閉鎖や雇用削減計画を発表して下落した。

テスラの株価は節目となる2000ドルを上回り、時価総額も4000億ドル目前に迫っている。
Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル弱含み、米新規失業保険申請件数は予想外の増加

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円05銭から105円75銭まで下落して、105円79銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数は予想外に増加し、再び100万件台に戻ったほか、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を下回ったため、労働市場や景気の回復に警戒感が広がりドル売りが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1802ドルまで下落後、1.1865ドルまで上昇して1.1861ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が公表した7月理事会の議事要旨で、引き続き見通しリスクが下方との見解が提示されており、ユーロ買いは一服した。ユーロ・円は、125円08銭まで下落後、125円54銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.3080ドルから1.3224ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9124フランから0.9072フランまで下落した。

■NY原油:弱含みで42.82ドル、需要増加につながる材料不足の影響も

NY原油先物10月限は弱含み(NYMEX原油10月限終値:42.82 ↓0.29)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.29ドルの1バレル=42.82ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは41.63ドル−42.98ドル。ニューヨーク市場の序盤で41.63ドルまで下落。ポジション調整的な売りが観測されており、原油先物は一段安となった。ユーロ安が一服したことから、下げ幅は縮小したが、需要増加につながる材料は不足している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  25.10ドル   -0.40ドル(-1.57%)
モルガン・スタンレー(MS) 50.80ドル   -0.57ドル(-1.11%)
ゴールドマン・サックス(GS)201.85ドル  -1.17ドル(-0.58%)
インテル(INTC)        49.17ドル   +0.84ドル(+1.74%)
アップル(AAPL)        473.10ドル  +10.27ドル(+2.22%)
アルファベット(GOOG)    1581.75ドル +34.22ドル(+2.21%)
フェイスブック(FB)     269.01ドル  +6.42ドル(+2.44%)
キャタピラー(CAT)      137.48ドル  -0.54ドル(-0.39%)
アルコア(AA)         15.19ドル   -0.12ドル(-0.78%)
ウォルマート(WMT)      130.57ドル  -1.84ドル(-1.39%)

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