24日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり26銘柄、値下がり194銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は続落し、下げ幅は200円を超えた。前日の米株式市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が2日目となる下院特別委員会での証言においてパンデミック危機からの回復が依然不透明だと懸念を再表明したことで投資家心理が悪化、調整局面を抜けかけていたように見えていたハイテク株を含め広く売られ、ナスダック総合指数は3%安、NYダウやS&P500種株価指数も2%前後の下落となった。この流れを受けて、日経平均は寄り付き直後に一時200円超下落する場面があったが、即座に下げ渋り、前場は23200円台まで戻して取引を終えていた。機関投資家による中間期末の配当取りを狙った買いなど需給面での要素も下支え役として寄与したようだ。ただ、後場に入ってから、アジア市場が軟調に推移するなか、NYダウ先物がやや下げ幅を拡大すると、これに併せて日経平均も再度下げ幅を拡げる展開となり、結局、本日の安値圏で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比258.67円安の23087.82円となった。東証1部の売買高は12億4782万株、売買代金は2兆2909億円だった。セクター別では、鉄鋼を筆頭に非鉄金属、鉱業、輸送用機器、ゴム製品などが下落率上位となり、ほぼ全面安だった。東証33業種中では精密機器のみが上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の77%、対して値上がり銘柄は19%であった。
値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約62円押し下げた。同2位はファーストリテとなり、TDK、中外製薬、エムスリー、ファナック、リクルートHD、ホンダなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東エレクとなり1銘柄で日経平均を約19円押し上げた。同2位はオリンパスとなり、JPX、日立建機、セイコーエプソンなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 23087.82(-258.67)
値上がり銘柄数 26(寄与度+33.80)
値下がり銘柄数 194(寄与度-292.47)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 27460 540 +19.38
オリンパス 2106 25 +3.59
JPX 2952 52 +1.87
日立建 3725 40 +1.44
エプソン 1253 14 +1.01
武田 3950 27 +0.97
日産化学 5440 20 +0.72
明治HD 8190 90 +0.65
味の素 2189.5 15.5 +0.56
TOTO 4845 30 +0.54
ヤマトHD 2720 14 +0.50
協和キリン 2888 13 +0.47
クボタ 1850 11 +0.39
NTT 2262.5 23 +0.33
NEC 6000 90 +0.32
JR東海 16165 75 +0.27
キリンHD 1971 6.5 +0.23
JR東日本 6907 57 +0.20
大日印 2216 6 +0.11
スズキ 4150 2 +0.07
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 6087 -288 -62.03
ファーストリテ 64120 -500 -17.95
中外薬 4686 -119 -12.81
TDK 11330 -330 -11.85
エムスリー 6420 -130 -11.20
ファナック 20150 -270 -9.69
リクルートHD 4204 -86 -9.26
ホンダ 2432.5 -107 -7.68
京セラ 6089 -78 -5.60
トヨタ 6928 -153 -5.49
ヤマハ 4980 -120 -4.31
エーザイ 9431 -117 -4.20
富士フイルム 5168 -115 -4.13
キッコーマン 5690 -110 -3.95
アサヒ 3620 -106 -3.80
電通G 3095 -105 -3.77
ダイキン 19425 -95 -3.41
資生堂 6117 -93 -3.34
花王 8111 -91 -3.27
オムロン 7970 -90 -3.23