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5日の米国市場ダイジェスト:NYダウ465ドル高、政局不安の後退や追加財政支援への期待

■NY株式:NYダウ465ドル高、政局不安の後退や追加財政支援への期待

米国株式相場は反発。ダウ平均は465.83ドル高の28148.64ドル、ナスダックは257.47ポイント高の11332.48ポイントで取引を終了した。トランプ大統領の早期回復期待から政局不安が後退、さらに、追加経済救済策を巡ってムニューシン財務長官と民主党のペロシ下院議長が5日も交渉を継続したことが明らかになったため選挙前の合意期待も強まり寄り付きから上昇した。9月ISM非製造業景況指数が予想外に上昇したことも好感材料となった。医師団が本日中の大統領の退院を確認すると引けにかけて上げ幅を拡大。セクター別では半導体・同製造装置やエネルギーが大きく上昇した。

製薬会社のリジェネロン(REGN)とギリアド(GILD)はトランプ大統領の治療に両社の新型コロナ治療薬が使用されたことが明らかになりそれぞれ上昇。ファストフードチェーンのマクドナルド(MCD)はバンク・オブ・アメリカによる目標株価引き上げが好感され上昇した。バイオのマイオカーディア(MYOK)はブリストル・マイヤ—ズ(BMY)による買収が明らかになり急伸。一方、映画館を運営するAMCエンタテインメント(AMC)は同業の英シネワールドが主要作品の配給が来年に持ち越されたことなどを理由に米英の映画館を営業停止とすることを発表し警戒感が強まったほか、格付会社が先週、同社の信用格付けを引き下げたことが嫌気され急落した。

メスター・クリーブランド連銀総裁は現行で国債購入の規模拡大の必要はないとの見解を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米政局不安後退でリスク選好の円売り強まる

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は105円54銭から105円79銭まで上昇して105円75銭で引けた。トランプ大統領が早くて5日中にも退院する可能性が報じられ、政局不安が後退したほか、引き続き追加財政策への期待や9月ISM非製造業景況指数が予想外に上昇したことを背景に米債利回り上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1757ドルから1.1798ドルまで上昇し1.1783ドルで引けた。ユーロ圏8月小売売上高が予想以上に改善したため域内見通しの改善を受けたユーロ買いが継続。ユーロ・円は124円14銭から124円71銭まで上昇した。政局不安の後退や米追加経済救済策への期待にリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.2947ドルから1.2991ドルまで上昇。英国と欧州連合(EU)の通商協議の合意期待、英9月サービス業PMI改定値の予想外の上方修正を好感したポンド買いが継続。ドル・スイスは0.9166フランから0.9145フランまで下落した。

■NY原油:大幅反発で39.22ドル、米大統領の早期退院を好感

NY原油先物11月限は大幅反発(NYMEX原油11月限終値:39.22 ↑2.17)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+2.17ドルの1バレル=39.22ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは37.00ドル−39.72ドル。トランプ大統領の早期退院の思惑が広がったことから、原油先物を買い戻す動きが広がった。38ドルを超えた後はストップロスとみられる買いが入ったようだ。米国株式の反発も好感されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.62ドル   +0.41ドル(+1.69%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.60ドル   +0.63ドル(+1.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)201.80ドル  +1.90ドル(+0.95%)
インテル(INTC)        51.69ドル   +0.68ドル(+1.33%)
アップル(AAPL)        116.50ドル  +3.48ドル(+3.08%)
アルファベット(GOOG)    1486.02ドル +27.60ドル(+1.89%)
フェイスブック(FB)     264.65ドル  +4.71ドル(+1.81%)
キャタピラー(CAT)      153.49ドル  +3.55ドル(+2.37%)
アルコア(AA)         11.93ドル   +0.11ドル(+0.93%)
ウォルマート(WMT)      141.80ドル  +1.30ドル(+0.93%)

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