30日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり31銘柄、値下がり191銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は5日続落。185.57円安の23146.37円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。
29日の米株式市場でNYダウは5日ぶりに反発し、139ドル高となった。原油価格の下落を警戒して寄り付き後に一時下落。しかし、7-9月期の国内総生産(GDP、速報値)が予想以上の回復を示したほか、週間の新規失業保険申請件数も減少し、経済回復への期待が広がった。また、引け後に予定されていた主要ハイテク企業の決算に対する期待も高く、ナスダック総合指数は1.6%の上昇となった。ただ、決算発表したアップルが時間外取引で売られ、米株価指数先物も下落。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで11円安からスタートすると、米大統領選を前にした持ち高調整の売りも出て、前場中ごろには23118.00円(213.94円安)まで下落する場面があった。
個別では、武田薬やOLCが決算を受けて大きく値を下げたほか、日本電産のように株価上昇が続いてきた銘柄も利益確定の売りがかさんでいる。その他売買代金上位ではソニーや任天堂が軟調で、ソフトバンクGは小幅に下落。決算発表銘柄ではアンリツや京セラも下げが目立つ。また、eBASEなどが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、アドバンテスやファナック、パナソニックは決算が好感されて大きく上昇。島忠はニトリHDが対抗TOB(株式公開買付け)を発表したことで、TOB価格前後まで急伸。また、米子会社がナスダックに新規上場したサンケン電などが東証1部上昇率上位に顔を出している。
セクターでは、全33業種がマイナスとなり、医薬品、証券、その他製品、その他金融業、パルプ・紙などが下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の82%、対して値上がり銘柄は16%となっている。
値下がり寄与トップは京セラとなり1銘柄で日経平均を約38円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、オムロン、信越化学、エーザイなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約39円押し上げた。同2位はアドバンテストとなり、KDDI、セイコーエプソン、オリンパスなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 23146.37(-185.57)
値上がり銘柄数 31(寄与度+109.49)
値下がり銘柄数 191(寄与度-295.06)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 22440 1075 +38.77
アドバンテ 6020 500 +36.06
KDDI 2803 38 +8.22
エプソン 1217 90 +6.49
オリンパス 1998.5 33 +4.76
アステラス薬 1485 23.5 +4.24
豊通商 2958 104 +3.75
ファーストリテ 73170 50 +1.80
パナソニック 960 44.5 +1.60
日野自 805 18 +0.65
オークマ 5100 70 +0.50
明治HD 7590 60 +0.43
AGC 3265 55 +0.40
サイバー 6490 50 +0.36
コニカミノルタ 271 9 +0.32
三菱倉 2780 18 +0.32
菱地所 1571.5 6.5 +0.23
富士フイルム 5368 3 +0.11
TOTO 4745 5 +0.09
東ガス 2307 12 +0.09
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
京セラ 5836 -528 -38.08
東エレク 28260 -735 -26.50
オムロン 7550 -450 -16.23
信越化 13970 -335 -12.08
エーザイ 8091 -274 -9.88
中外薬 4035 -90 -9.74
テルモ 3855 -63 -9.09
リクルートHD 3985 -67 -7.25
バンナムHD 7813 -199 -7.18
日東電 7340 -190 -6.85
TDK 12400 -180 -6.49
第一三共 2664.5 -58 -6.27
NTTデータ 1183 -34 -6.13
武田 3275 -166 -5.99
コナミHD 4050 -130 -4.69
塩野義 4774 -111 -4.00
資生堂 6437 -108 -3.89
ソニー 8694 -106 -3.82
大塚HD 3876 -106 -3.82
セコム 8855 -105 -3.79