11月2日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり205銘柄、値下がり20銘柄、変わらず0銘柄となった。
日経平均は6日ぶり大幅反発。326.29円高の23303.42円(出来高概算5億9302万株)で前場の取引を終えている。前週末10月30日の米国株式相場は反落。ダウ平均は157.51ドル安の26501.60ドル、ナスダックは274.00ポイント安の10911.59ポイントで取引を終了した。米国内の新型コロナウイルス感染者数が計900万人を突破し連日増加傾向であるため、第2波を警戒し寄り付きから大きく下落した。主要ハイテク株決算は概ね良好な内容だが、大統領選を控えて手仕舞う動きが広がり、下落に拍車をかけた。
米国株安を受けた今日の東京株式市場だが買いが先行した。先週1週間で日経平均が500円を超す下げとなった後ということもあり、自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、20年4-9月期決算発表が佳境となる中、企業業績に対する期待感が継続し、さらに、外為市場で1ドル=104円60-70銭台と先週末15時頃に比べ50-60銭ほど円安・ドル高に振れたことも安心感となった。一方、欧米での新型コロナ感染拡大懸念や、米大統領選の投開票を目前に控え米政治の不透明感が意識されたことは上値抑制要因となったが、前場は概ね買い優勢の展開だった。
値上がり寄与トップはKDDI、同2位はリクルートHDとなり、2銘柄で日経平均を約49円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは日本通運で9.23%高、同2位は住友重機械で6.71%高だった。日本通運は、21年3月期予想を上方修正、営業利益は450億円から550億円に引き上げている。住友重機械も同様に21年3月期予想の上方修正が手掛かり材料に。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約25円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはZHDで9.97%安、同2位はヤマトHDで5.45%安だった。ZHDは、想定以上に低い通期業績見通しがネガティブ視される展開に。
*11:30現在
日経平均株価 23303.42(+326.29)
値上がり銘柄数 205(寄与度+373.86)
値下がり銘柄数 20(寄与度-47.57)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 2933 140.5 +30.40
リクルートHD 4139 169 +18.28
ダイキン 19935 455 +16.41
第一三共 2852.5 104.5 +11.31
TDK 12520 310 +11.18
信越化 14195 305 +11.00
セコム 9082 287 +10.35
エムスリー 7128 101 +8.74
塩野義 5155 231 +8.33
ヤマハ 5100 180 +6.49
テルモ 3881 44 +6.35
スズキ 4624 167 +6.02
トヨタ 6969 166 +5.99
中外薬 4074 53 +5.73
ホンダ 2514 79 +5.70
キッコーマン 5330 150 +5.41
ソニー 8817 143 +5.16
TOTO 5010 265 +4.78
大塚HD 3981 126 +4.54
アサヒ 3343 120 +4.33
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 6716 -77 -16.66
ファーストリテ 72490 -220 -7.93
ヤマトHD 2604 -150 -5.41
アドバンテ 5960 -70 -5.05
太陽誘電 3745 -95 -3.43
京セラ 5694 -37 -2.67
アルプスアル 1437 -56 -2.02
東エレク 27865 -35 -1.26
ZHD 652.8 -72.3 -1.04
サイバー 6420 -130 -0.94
スクリン 5600 -90 -0.65
デンカ 3185 -15 -0.11
大平金 1578 -25 -0.09
JPX 2540 -2.5 -0.09
東ソー 1686 -4 -0.07
東邦鉛 2014 -16 -0.06
宇部興 1774 -13 -0.05
日電硝 2043 -3 -0.03
トクヤマ 2312 -2 -0.01
NTTドコモ 3886 -1 -0.00