投資を始めるとき、どのタイミングで株を買うべきか悩む人は多いと思います。しかし、タイミングを見計らい過ぎて時期を逃すよりも、まずは始めてみることが重要です。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
タイミングを考えないほうが上手くいく
投資で儲けるには「安く買って高く売る」、これしかありません。
なので「今は買い時ですか?」とか「売り時ですか?」と聞く方が多いのですが、タイミングを考え過ぎて、結局「損」することになる方が多いようです。
株価が下がるまでずっと待っていてなかなか投資を始められないのでしたら、さっさと投資信託の自動積立を使って毎月決まった金額を購入したほうが、結果的には上手くいきます。
そもそも、投資をしていない人が「今が安い」なんてわからないのです。それでしたら「タイミングを考えない」ほうが上手くいきます。
頻繁に売買を繰り返すのも「損」につながる
また、投資を始めると株式市場の動きが気になってしまい、頻繁にチェックをして売買を繰り返す人がいます。
例えば、10万円で買った株が1週間後に12万円に値上がりすると、そこで売却してしまうという方です。
「どういう目的でその銘柄を購入したのか?」これを常に頭に置いておく必要があります。
長期的な成長を見込んで購入したのでしたら、そんなに早く売却する必要はありません。その後、また上昇することも考えられるのです。
そもそも株価の変動にずっと気をとられて本業が疎かになってしまうような方は、株式投資をしないほうが良いくらいです。
Next: 慣れてくるとリスクを取りがち。大切なのは、時間と投資対象の分散
慣れてきてもリスクを取り過ぎは危険
最初は恐る恐る投資を始めたとしても、調子が良くなってくるとリスクを大きく取ってしまうものです。
自動車の運転に例えて考えてみましょう。制限速度50キロの道路で初心者が100キロで走行したら、事故が起きる確率は高くなります。また車の運転に慣れてきたからと言って、自分の許容量を超えたスピードを出せば、大きな事故につながるかもしれませんよね。
大切なのは、「時間の分散」と「投資対象の分散」です。
まず投資を始めるならば、失敗の確立が低い投資方法からスタートして、経験を積んで、さらに新しい投資の知識や情報を仕入れながら次のステップに進まれると良いでしょう。
『教育貧困にならないために』(2020年11月16日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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