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日経平均は続落、利益確定売り優勢も米株高支え

日経平均は続落。3日の米国市場でNYダウは3日続伸し、85ドル高となった。与野党が追加経済対策を巡る交渉を再開したとの報道が好感されたが、製薬大手ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの年内の供給目標を引き下げたと伝わって上げ幅を縮小。本日の東京市場では新型コロナワクチンへの期待後退などから利益確定売りが先行し、日経平均は112円安からスタートすると、前場に一時26646.08円(前日比163.29円安)まで下落した。ただ、NYダウ先物の時間外取引での上昇が支えとなり、売り一巡後は下げ渋った。

大引けの日経平均は前日比58.13円安の26751.24円となった。東証1部の売買高は11億4790万株、売買代金は2兆3367億円だった。業種別では、空運業、不動産業、鉱業が下落率上位だった。一方、鉄鋼、繊維製品、海運業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は44%となった。

個別では、ソフトバンクG、ファーストリテ、キーエンスなどが軟調で、ソニーは小幅に下落。東エレクとエムスリーは3%超下落し、これまで相場全体をけん引してきた値がさグロース(成長)株に利益確定の売りが出た。楽天はNTTドコモによる携帯電話料金の新プラン投入を受けて7%超の下落。また、業績下方修正を発表したアインHDが急落し、ショーケースなどとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、デンソーが7%を超える上昇となり、大幅に4日続伸。一部証券会社の投資判断引き上げが観測されている。SUMCOは2%を超える上昇で16日続伸した。任天堂が堅調で、トヨタ自は小じっかり。中小型株ではモリテックがストップ高を付けるなど、環境車の関連銘柄が賑わった。

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